2019年10月
長期避難者の心の健康におよぼす要因分析―2011年東日本大震災に起因する京都府への避難者を対象として―
日本地震工学会論文集
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回数 : 14
- 巻
- 19
- 号
- 6
- 開始ページ
- 225
- 終了ページ
- 231
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.5610/jaee.19.6_225
2011年東日本大震災において, 京都府に避難した人を対象としたアンケート調査を実施した.同様の調査を避難とは無関係に京都府に居住する人にも実施した.本論文は, 調査結果のうち, 心の健康に関係する設問に注目し, 避難の有無による心の健康状態の違いと, 個人属性や社会的関係, 避難の形態と心の健康との関係についてまとめたものである.調査結果から, 長期避難者では, 重度のうつ傾向にあるとされる, K6の値が13点以上の人の割合は京都在住者が3.6%であったのに対し, 避難者が23.7%と6.58倍に上っていた.また, 一人避難や子供連れの避難をしている人のうつ傾向の得点が高いことが明らかになった.
- ID情報
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- DOI : 10.5610/jaee.19.6_225
- ORCIDのPut Code : 112683785