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データ公開,使って欲しいの?使って欲しくないの?

某行政組織が公開している調査データのpdfから図表を作成しようと思い,excelにエクスポートしようとしたら,パスワードがかけられていてできなかった.
折角データを公開しているのに,これでは使うためのコストが高すぎて(例えば再入力するとか),潜在的に活用したい人のうち,ごく一部しかそこまでして使おうと思わないでしょうね.
もったいないことです.
気になるのは,公開した組織の意図と現状が整合しているのかどうかということです.
「使わせたくない」という意図があってやっているなら,意図通りに事が運んでいるので,そういう意味では問題ない(利用側的には,「公開は形だけで使わせたくないと思っているのね」とガックリきますが)ですが,もし,「使って欲しい」と思っていてこういうことになっているとしたら,目的と手段が不整合を起こしているので問題です.
何のためにデータを公開するのか.その目的と公開の仕方は整合しているか.こういう業務に係わられる方は,ここを強く意識して頂きたいと思います.
(使って欲しいと思っているなら,むしろcsvで公開して欲しい.何ならAPIでデータ利用できるとなお良い)

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飛騨川バス転落事故

54年前の8/18に,飛騨川バス転落事故が発生しました.この事故で観光ツアーのバス15台中2台が土石流によって飛騨川に転落し,107人の乗員乗客のうち104人が亡くなりました.
道路工事の関係で,天心白菊の塔(慰霊碑)が道の駅美濃白川(よいいち41美濃白川の表示がある方.ピアチェーレの向かい)に移転しています.41号線を通られる際には,美味しい白川茶を楽しみつつ,楽しい時間を守るためにも土砂災害についても思いを馳せて頂ければ...
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220818/3000024331.html

 

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何のためにやるのか

実際に何かを目指し行動している人は目線が近く、話しても共感することが多い。協働もスムーズだし次の展開もどんどん湧いてくる。
一方で、本質より形を整える世界観の人、組織だと、効果が期待できなくてもやることが目的なので、効果が期待できないことをやり続けないといけない。これはモチベーションを保つことがかなりしんどいし、自分の存在価値が否定されることにもなるのでメンタル的にもしんどい。ものも人も資源が減少していく社会でいつまでこんな無駄遣いをするのだろう。

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雇い止め問題

一般職の5年雇い止め問題,研究者は10年雇い止め問題として同じ事が繰り返されています.こうなることは分かっていたのに,無策のままこの状況を迎えるというのは,あまりにひどい.
任期付き職を転々としてきた私自身,人ごとには感じられません.
https://facta.co.jp/article/202209023.html
https://news.yahoo.co.jp/.../c4ad046a02780ffd172cd6853096...
一方で,日本の研究力の低下についてはずっと指摘され続けており,引用数が上位10%に入る質の高い論文の数に基づくランキングでは,日本の位置は下がり続けています.
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220812-OYT8T50028/
何を目指しているのか,そのために必要なことは何か.目的に対する手段がチグハグな気がしてなりません.

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COVID-19感染からの経緯

先日コロナに感染し,自宅療養をしていました.幸い軽症だったため,仕事には支障が出まくりながらも生命の方はそれほど危険にさらされずに済みました.岐阜市の当時の感染規模,人口規模だと,軽症であれば相応の安心感ある対応だと思います.ただし,災害が無い場合.ですが.災害を踏まえた対応は,これまで発信していても実際には3年目でも仕組み化されていない実状を改めて確認し,どうしたら現場に実装できるのかという点に,改めて問題意識を感じました(コロナ対応が収束しても,今後も多様な感染症の問題は生じうる).


0日:喉の異変.気管支炎的症状
1日:かかりつけ医に受診.陽性判定.薬処方,高熱,倦怠感,気管支炎的症状,頭痛.かかりつけ医に携帯電話番号伝える.当日中にCOCOAに登録するようにというsms(その後のHER-SYSのsmsと発信番号が一緒なので,おそらく岐阜市保健所からだと思う)と岐阜市保健所からMy HER-SYSの入力を促すsmsが届く(このsmsは自宅療養中毎日届く)
2日:熱は7度台まで下がる(解熱剤を摂取できるタイミングで摂取しています).気管支炎的症状,倦怠感,頭痛,保健所から連絡,ホテル療養か自宅療養か,自宅療養を選択(ホテル療養にしておいた方がよいかとも思いつつ,いろんな制約やしんどさを考えて,日和って自宅療養を選んでしまった.ただし,自宅の立地と構造的に災害時に籠城対策が取れるからという理由もある)
3日:平熱まで下がる.気管支炎的症状,倦怠感,頭痛,下痢
4日以降,気管支炎的症状,倦怠感が続くが,徐々に緩和.しゃべると咳が出るのであまりしゃべれない日が続く.食事は5日後くらいから何でも大丈夫になる(それ以前はのどごしのよいサッパリしたものでないとあまり食べられない).デリバリー大活躍.助かりました.

・症状は,My HER-SYSに自分で入力するようになっていた(毎日自分で入力.自分で対応できる軽症の人はいいけれど,そうでなかった場合どういう対応になったのかは分からないので,そこは気になるところ).
・感染証明がMy HER-SYS上で自分で表示できる(職務上の証拠書類として自分で表示してスクショで提示できた)のは,医療機関などに負荷をかけないという点で良いことだと思った.自分のアクセスできる情報で完結するのはとっても素敵.

10日間,作業的な仕事がほとんどできず,各方面にはご迷惑をおかけして申し訳ありません.順次対応していきますので,どうぞよろしくお願い申し上げます.

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2020年1月18日開催岐阜県災害ボランティアシンポジウムでの講演録(小山分)

2020年1月18日に長良川国際会議場で開催された,岐阜県災害ボランティアシンポジウムでお話させていただきました.このときは平成30年7月豪雨のときの経験を通じて,災害を考えたときの地域の大学の役割についてお話させていただきました.こちらの講演録について,小山の講演部分だけですが,ここで公開します.


岐阜大学の小山です。よろしくお願いします。

私は岐阜大学の流域圏科学研究センターというところで教員をしていますが、専門が地域の防災とか、地域防災活動であるとか、あと災害で人がどのようなひどい目に遭ってしまうのか、どうすればそれを防ぐことができるかということを調べることを専門にしています。

また、先ほど防災課の話が出てきましたが、岐阜県の防災課のほうと岐阜大学で連携をしまして、防災・減災センターというのをつくっております。そちらのほうも担当していまして、地域の防災人材育成とか、そういったこともかかわっているという立場からのお話になっていきます。

私も西日本豪雨のときに幾つか活動をしてきたのですが、まず被災後の活動というところで、こちらにまとめています。私は岐阜大学の人間ということなので、関市だけではなくて、一応下呂市とか高山市、飛騨市、郡上市という、各地で今回被害が実は出ていますので、そちらも回らせていただいて活動してきました。

どのようなことをしていたかということですが、やはりどこの地域も災害が起きたときにこれからどうなっていくかとか、これからどういったニーズが出てくるかとか、これからどのような問題が起きていくかということがわからない状態からのスタートです。こちらに震災がつなぐ全国ネットワークさんが、栗田さんもかかわられている団体さんですけれども、作成された「水害にあったときに」という、その後、こういったことが起きるから何をやったほうがいいよと、罹災証明の手続きのためには浸水深がわかるように記録を残しておく必要があるよとか、あとどういうものを洗ったら使えるけれども、どういうものは難しいよとか、あと家の片づけはどうしていったらいいよというこれからの復興のプロセスが書かれている、生活再建の支援というのはどういうことがあるよというようなことをまとめた冊子があるのですが、これを持って、こういうものがありますよという話を、市役所とか社会福祉協議会さんを回って説明をしてきたりとかしました。

また、どこの市町も自分のところの対応にいっぱいいっぱいです。なので、ほかの地域でどういう対応をされているかを知る余裕がないという状況がありましたので、今、関市さんではこういうフェーズでこんなことをやっていますよとか、そういった横の情報の支援ということを行っていました。

関市さんのほうでは、被災後1カ月になる前に、家の相談会、家の片づけをどうしていったらいいかとか、あと生活再建に向けてどういう手続きが要るかというような説明会を、自治会主催で行ったのですが、下呂市さんのほうでも説明会をやるということで、関のほうではこういうやり方でやっているよという説明をしたり、資料をお渡ししたりとか、そういうことをやっていたりとかしています。

あと、支援に関係する専門家への声かけとか調整、あと支援活動ということをやってきていまして、先ほどの家の相談会では、岐阜大学には医学部がありますので、それはそちらの地域看護の先生方等にお願いをして、一緒に来ていただいて、健康相談をしていただいたりとか、あと臨床心理士の先生方に今のお話をして、来ていただきながら、不安そうな方がいないかというのは見ていただいたりとか、そういったことをしています。あと、先ほども出てきていた岐阜県の検証委員会への協力ということをやっています。

これは被災後の話なのですが、これで終わりではなくて、長期の活動ということで、今も継続的に支援活動を続けています。もう、1年以上たって、何をやっているのかという話もおありかと思うのですが、何をやっているかというと、まず一つは、今回関市さん、本当にすごく頑張られています。最初のお話でもありましたが、災害が終わって数カ月したら終わりではありません。やはりそこから日常の生活に戻っていくというところまでが支援が必要なところというのがありまして、そこまで見ていかないといけないと。

例えば関市さんのほうでは床上浸水世帯へのフォローアップ調査というのを行っていまして、被災後1年後に床上浸水の世帯を全戸訪問して、その後の支援がどうなっているかとか、生活再建がどうなっているかとかいうのを一軒一軒見て回っているということです。そこで、その聞き取りの中で、この家は危険だ、支援が必要かもしれないなというところはピックアップをして、さらに次の支援につなげているということをやられています。

こちらにその調査票を作成したりとか、あと分析のお手伝いという形で協力をさせていただいています。調査員の一人として、私も実際に被災されたおうちを訪問させていただいて、やはり危険なお宅というか、1年たってまだ家が傾いたままのお宅というのが残っていたりとかします。そういったところをこのままでは危ないですよという話を私のほうにフィードバックさせていただいて、そこから対応につながると。そういうことをやらせていただいています。あと、被災した地域で、長尾さんは上之保の方なのですが、上之保、武儀、富野という3地区のなかの武儀地域というところがありまして、そこではやはり避難というところに大きい課題があるから、一緒に考えたいということを言っておりまして、自分がどのタイミングで、誰と、何を持って逃げるのかというのをちゃんと考えていきましょうという、自助ですね、避難カード事業を進めているのですが、これだけでは地域の中の要支援者の方の避難というのは非常に難しいと。 

なので、そこからさらに継続をして、自分では逃げられない方をどう地域で支えていくのかということを考えようということで、今は一緒に考え始めているところです。こういったところの支援をしていったりします。

あと、これは関の話ではありませんが、実は私、岡山の倉敷市出身でして、その関係もあって、同じ西日本豪雨で倉敷市も大きな被害を受けておりますので、そちらの岡田地域というところの支援をしています。まちづくり協議会、今その被災の振り返り、アンケート調査のまとめと、それを次に生かすための冊子づくりをしているのですが、そちらのお手伝いをしているという感じです。

これがフォローアップ調査のときの調査員の皆さんの写真で、こちらが武儀地域の写真で、こちらがまちづくり協議会の写真ですね。このような感じでやっています。

こういった活動を続けていくと、いろいろな課題が見えてきます。どういった課題が見えてくるかということですが、幾つかお話をします。

スライド4

まず1つ目ですが、災害後どのようなことが起きるかとか、どの時期にどういった困り事が生じるかとか、あと、どの時期にどのような支援策をとらないといけないのかというようなことは、実は起きてからではなくて、災害前に知っておかないと適切なタイミングで動くことができません。実際にニーズが出てきてから、こんな困り事が出てきてからやろうとすると、実は国の制度を使おうと思ったらもう期限が切れているとか、支援ができなくなってしまったとか、そういったことになってしまいます。

あとは、もう少し早くわかっていたらそのための準備をできていたのにというようなことがどんどん起きてしまいます。やはり初めてやるということは、ここがわからない状態で用意スタートなのです。ということは、どうしてもこういうことで困っていますという電話がかかってきて、初めて考える、初めて動き出すということになってしまいますので、どうしても後手後手になる、どうしても遅れてしまうということになってしまいます。なので、事前に考えておかないといけないということがあります。

これは事前に考えておかなくても、例えば外から外部の支援の人が入ってきて、言ってくれたら何とかなるだろうと思うかもしれませんが、当然そういうことが助けになることもあるのですが、やはり初対面の人がいきなりコンコンとやってきて、これからこういったことが起きますから、あのように準備をしたほうがいいですよ、こういったことが起きますよとかと言われたときに、受けとめられるかというと、受けとめることはできません。

私も最初に、ボランティアセンターを開設した日に社会福祉協議会さんに行きました。私は関市さんとは一応つながりがあって、怪しい人ではないと受けとめてもらいましたが、でもどういった人かいまいちよくわからないという状態からです。ですので、私がああしたほうがいいとかこうしたほうがいいと幾ら言っても、おそらく、混乱を余計広げるだけになってしまうということです。

ですので、そこでは私もその場にいて、栗田さんもその前日に実は社会福祉協議会さんにメールをして、レスキューストックヤードでスコップを貸し出せますよというメールを送っていたけれども、社会福祉協議会さんは開く余裕もありませんでした。

私もそのときに、メールが来ているはずですよと、一度確認してみてくださいと伝えました。最初はスコップも一切社会福祉協議会さんが持っていなかったので、必要な道具は全て持ってきてくださいということでしたが、なかなかやはり何百人と来られて、ストックが全くなくて持ってきていない人はお帰りくださいというわけにはいきませんよね。ですので、必要であれば借りられますよというところも話をして、そこから少しずつ関係性をつくるというような、先読み、これから何が起こるかということの先読みの支援ということも行ってきました。ともあれ、やはり災害前に知っておくというのが本当は必要ということです。

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あと、実際に地域の人、物すごく自立心があって、しっかりしなければいけない。甘えてはいけない。自分たちの地域のことは自分たちでやらなければいけないと、すごく真面目に取り組んでらっしゃいました。ですけれども、しっかりしようという思いが強いほど、後々大変です。

実際に被災されている方自身も今の状況がどれぐらい続くのかとか、あとどこまで家の掃除をすればもう復旧したと言えるのかというと、意外とわかりません。一見乾いたように見えても、実はまだ乾いてなくて、畳を敷いてしまうと後からカビが生えるとか、そういうこともたくさんあります。でも、その判断は経験したことがない人にはわかりません。

そこを実はベテランのボランティアさんがよくご存じで、例えばこれはまだだめだというような言い方をしてしまう人がたまにいらっしゃるそうです。そうすると地域の人も、自分の家はもうしっかりやったから大丈夫というような言い方になってしまいます。そうすると、後でカビが生えたりしてきたときに、地域の人も、もう一回お願いしますとはやはり言いにくくなってしまいます。

こういったことがあるので、やはりしっかりしようと思って、もう大丈夫だからボランティアの支援は要らないと言ってしまった後で、やはりお願いというのも言いにくいわけです。ですので、しっかりしなければという思いが幾ら強くても、余り断定的に言わないようにしておくというのは、ハウツーとしては結構大事なのかもしれないなと思います。

結局、自分だけでやろうとすると、自分たちの知識だけでしか動けなくなってしまうので、支援や制度をうまく使うことができなくなります。一人ひとりの持っている知識や経験の引き出しは災害全体をカバーしていません。そうすると、自分の引き出しだけでやろうとすると、どうしてもなかなかできないことがたくさんあります。例えば、制度をうまく使おうと思うと、自分の引き出しだけではなくて、人の引き出しもうまく使えるようにしておくというのが結構大事です。

スライド6

そして、あと外部の人はいずれいなくなってしまいますよね。なので、地場に残っている人で長期的にフォローしていける体制というのが必要です。

例えば、外部の人の受け入れということでも、先ほど長尾さんの話でもありましたが、道案内とか、地場の人が間を取り持ってくれるとスムーズに進むとか、トラブルが少ないということがあります。

あと、その後の復旧・復興とか、生活再建のフェーズというところになると、やはり地域で罹災していない人で少し余裕がある人が見守りをしていただくと、取り残される人を防いで、適切な支援につながっていくことがあります。そうしていくと、災害時の応急対策からそういう日常の福祉とか、そういったところにつないでいくということがやりやすくなっていくということがあります。

これは外部の人ではなかなか難しいので、やはり地域の人がやっていけるといいと思います。地域の人というのは、そこの地域の一般の人だけではなくて、社会福祉協議会さんだったりとか、我々みたいな人間がかかわっていくというのが必要かなと思います。

スライド8

最後、課題を踏まえた取組ということなのですが、今進んでいる取組として、被災後を見越した行政・地域での対策・ネットワークづくりの支援ということを行っています。

まず、1つ目が、県と関市、両方で進んでいるのですが、これもその一環ですが、災害ボランティア連絡調整会議です。事前に顔の見える関係をつくっておこうと、体制をつくっていこうという取組が進んでいます。

そして、あと関市のほうでは災害対策の検討。まだ7月豪雨のときには長期で避難所を開設するというようなことが余りなかったのですが、そういったところも今後大きい課題になってくるということで、トータルで災害対策を見直していくところの協力をしています。

また、やはり行政は縦割りになってしまうので、先ほどの災害応急期の体制から、福祉にバトンを渡すというのは、行政ルートでいうとやはり部署をまたぐ話になります。これはなかなか行政だけで考えるのは難しかったりもするので、私のような外の人間が入ることで一緒に考えていけるような仕掛けができたらいいなというようなところもあります。

あと、先ほども武儀地域の、その地域の中での要支援者対策を考えようという話や、あとこれは大学の中でもありますが、先ほどの看護の先生も含めた、専門家の支援ネットワークづくりみたいなところとか、あと防災・減災センターでやっているような、地域の防災人材育成とネットワーク化の話です。

先ほど、最後に残るのは地域と言いましたが、被災はしていないけれども、支援できる人も含めて、最後に残るのは地域です。なので、何が起こるかということを知っている人が地域にたくさんいれば、その後の復旧・復興の支援はやりやすくなりますよね。どうして自分のところはやってくれないんだとか、あの人が困っているではないかといってただ苦情を言うのではなくて、これからこういうことが起きるから、こういう支援が必要だよね、お手伝いできますよとか、そんなに心配しなくても、もうしばらくすればこういうのができるよとか、そういったことを地域の中でフォローできる人が育っていくと、かなり支援そのものも、外からの支援もやりやすくなるということが多分あると思います。そういったところも今進めているところです。

以上です。ありがとうございます。

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警察による熊本地震の救助活動の調査報告

熊本地震における警察の救助活動について,警察の担当の方と一緒に調査分析を進めてまいりましたが,本日,ようやく報告書が公開されました.

倒壊家屋における閉じ込め状況や,人的被害の状況,救助の実際については,災害における死者軽減の上で非常に重要な情報ではあるものの,人の生死の現場の情報でもある事から,情報の蓄積が難しい情報でもあります.

今回,救助活動を行った警察さん自身が非常に丹念な調査を実施され,その結果を救助訓練にしっかり反映させながら,技術向上,安全性の向上などなどに活かしているのは,大変素晴らしいことであると思います.是非今後も継続していって頂きたいと思います.

この結果は,救助活動に関わるその他の機関の方や,地域で救助活動への活動などで関わる可能性のある方など,多くの方にとっても有用な情報を提供するものであると思いますので,どんどん活用頂きたいと思います.

熊本地震における警察の救助活動に関する調査分析 熊本地震における警察の救助活動に関する調査分析 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16.    岐阜大学流域圏科学技術研究センター 准教授 小山真紀 博士(工学) 17.       千葉工業大学創造工学部都市環境工学科 教授 吉村晶子 博士(工学)
NPA.GO.JP

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中部管区警察局・管内6県警の合同訓練

2月に笠松町で実施された,中部管区警察局・管内6県警の合同訓練を見学させていただきました.警察さんでは,倒壊家屋からの救助訓練用の可変型訓練ユニットを開発されているのですが,熊本地震における倒壊家屋での救助現場をユニットで再現された訓練を実現されていました.しかも,訓練は全部で3回(日中,夜間,消防や自衛隊や医療関係者などとの合同訓練)行われ,その全てに振り返りの時間をとっているという構成で,正直,ここまで作り込んで訓練されているというのは驚きでした.
訓練のためのユニットの配置や設定も非常に良く考えられていて,なかなかここまでの訓練(実際の現場を反映させながら,必要な技術を身につけられるように工夫されているような訓練)を実現するのは難しいと思いますが,このような訓練が広がっていくと良いと思います.

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J-RISQの推計震度分布をGISソフトで使う

自分用メモ

J-RISQの推計震度分布をWMSサービスを使ってGISに取り込む方法

J-RISQ
http://www.j-risq.bosai.go.jp/report/

□手順1
取り出したい地震を表示させる

□手順2
右上のKMLダウンロードボタンをクリック
ダウンロードされたファイルをテキストエディタで開き<href>タグの中身を参考に,WMSで当該レイヤを表示するGetCapabilitiesリクエストを作成

リクエストパラメーターはダウンロードした<href>タグのtriggerid,report,anaとのこと.

熊本地震の場合
・前震
http://www.j-risq.bosai.go.jp/report/wms?service=WMS&version=1.1.1&request=getcapabilities&triggerid=R-20160414212642&report=0131&ana=00001

・本震
http://www.j-risq.bosai.go.jp/report/wms?service=WMS&version=1.1.1&request=getcapabilities&triggerid=R-20160416012514&report=0424&ana=00002

□手順3
GISソフトのWMSサーバーからレイヤを作る手順に従って,アドレス欄に上記のGetCapabilitiesリクエストを記入して,OKすれば追加されるはず.

□手順4
250mメッシュの震度分布を表示させたい場合,GSI_M250のレイヤを表示させれば良い.

ちなみに,QGISの場合,基本は以下の手順と同じ(アドレスとレイヤの中身が違うだけ)
https://sites.google.com/site/qgismemo/ji-pan-de-tu-qing-baono-li-yong/ji-pan-de-tu-qing-baowo-biao-shishitai-wmsno-li-yong

J-SHISから断層のポリゴン,ポリラインの座標をダウンロードできるので,この2つを使うと,断層と推計震度の両方を重ねて表示できる.
調査データのベース地図として使うのに便利.
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人間関係って難しい

人間関係って難しいなぁ.と思う.

私自身も結構ややこしい性格なので,これまでいろんな人を困らせてきていると思う.そんなとき,少し距離を置きつつ,見守ってくれていた(実際には見てないかもだけど(笑))人たちに救われてきたなと思う.

その時望んでいたのがどんな関係にせよ,結果としていろんな関係があったことは救いだと思う.

単色は,良いときは良いけど悪いときはこの上なく厳しい.多色なら,良いこともきつい事も「同時に」「相応」.これは心の余裕を適当な範囲に収めることにとっても良いことだし,客観的な見方を失わないという意味でもまずまずだと思う.

これからも多色を大事にしたいなぁ.
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