論文

2016年9月

訪問看護を利用している在宅高齢者のQOLに影響を及ぼす要因の検討

日本在宅ケア学会誌 = Journal of Japan Academy of Home Health Care
  • 田中 正子
  • ,
  • 河野 保子

20
1
開始ページ
47
終了ページ
54
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
医学書院エムワイダブリュー

本研究は、訪問看護を利用している在宅高齢者のQOLに影響を及ぼす要因について明らかにすることを目的とした。対象は65歳以上で認知障害がなく会話可能な在宅療養者であった。方法は対象者108人に対して、研究者が居宅に出向き聞き取り調査を実施した。内容は属性、医療処置、QOL、葛藤、うつ等であり、分析はt検定およびパス解析等を用いた。分析の結果、高齢者のQOLは医療処置(在宅酸素、褥瘡等)のある高齢者のほうが、医療処置のない高齢者よりも有意に低い結果であった(t(90)=-2.15、p<.05)。パス解析では、訪問看護を利用している在宅高齢者のQOLに影響を及ぼす直接要因は葛藤とうつであり、間接要因は年齢、医療処置、転倒、ADL、IADL、自己効力感、友人交流、家族交流であることが明らかになった。(著者抄録)

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40020981836
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11311460
ID情報
  • ISSN : 1346-9649
  • 医中誌Web ID : 2017116427
  • CiNii Articles ID : 40020981836
  • CiNii Books ID : AA11311460
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000335560170

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