2000年 - 2001年
宗教教育の日韓比較(研究分担者)
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
1.学生宗教意識調査の実施:日韓の宗教教育比較のために平成12年度には、日本と韓国の大学生・専門学校生を対象にした宗教意識に関するアンケート調査を行ない、日本の42の学校で6,483名の有効回答、韓国では12の学校で2,160名の有効回答を得た。調査結果から、相違点として、日本よりも韓国の方がはるかに宗教に対して肯定的だということがあり、共通点としては、オカルトや超常現象、占いなどへの高い関心と、約半数の者が先祖祭祀など民俗宗教への関わっているということが見いだされた。これらの結果は『日韓学生宗教意識調査報告』として日本語と韓国語で公刊した。平成13年度には、日本でのみ学生の宗教意識調査を実施し、38の学校で、5,759名の有効回答を得た。その結果、宗教への関心が低いことや、約半数の者が宗教的習俗に関わっているということなどの現状を再確認した。さらに、今後は日韓学生の宗教意識の相違を質的に調査するために、韓国において学生に対する面談調査を計画している。
2.日韓国際シンポジウムの開催及び本の共同公刊に向けての日韓合同会議:平成13年2月に、本研究のメンバーが主体となって韓国釜山市にある東西大学校にて国際シンポジウムを開催した。日韓の宗教学、教育学、社会学などの研究者により、日本と韓国における宗教教育の歴史と現状の比較考察を行なった。「平準化」とよばれる韓国独特の教育制度の持つ問題や、実際に行なわれている宗教教育の報告、学生宗教意識調査の分析報告など多方面からの発表がなされ、日韓双方が抱える課題や相違点などが討議された。その後10月末に韓国において、2月のシンポジウムで討議された内容を基にして、日韓の宗教教育に関する本の刊行計画が話し合われた。具体的な目次案に沿って論文の担当が決められ、本の共同執筆および公刊に向け準備中である。
2.日韓国際シンポジウムの開催及び本の共同公刊に向けての日韓合同会議:平成13年2月に、本研究のメンバーが主体となって韓国釜山市にある東西大学校にて国際シンポジウムを開催した。日韓の宗教学、教育学、社会学などの研究者により、日本と韓国における宗教教育の歴史と現状の比較考察を行なった。「平準化」とよばれる韓国独特の教育制度の持つ問題や、実際に行なわれている宗教教育の報告、学生宗教意識調査の分析報告など多方面からの発表がなされ、日韓双方が抱える課題や相違点などが討議された。その後10月末に韓国において、2月のシンポジウムで討議された内容を基にして、日韓の宗教教育に関する本の刊行計画が話し合われた。具体的な目次案に沿って論文の担当が決められ、本の共同執筆および公刊に向け準備中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 12610031
- 体系的課題番号 : JP12610031