共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年6月 - 2020年3月

筋運動ニッチにおける免疫代謝微小環境の生体イメージング解析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)

課題番号
18K19722
体系的課題番号
JP18K19722
配分額
(総額)
6,370,000円
(直接経費)
4,900,000円
(間接経費)
1,470,000円

骨格筋組織は運動活動により多彩な液性因子(マイオカイン)を分泌する。このマイオカインとして多数のサイトカイン類やインターロイキン類が存在することが知られているが、運動と免疫系との連携制御の詳細は不明な点が多い。本研究課題では運動時の骨格筋組織内における微小血管系のライブイメージング解析系を構築し、運動刺激により遊走してくる免疫系細胞(特に好中球)と血管内皮細胞への接着凝集状態を観察することを目的としている。さらに、このライブイメージング系を活用することにより、活動筋組織中への好中球の動員メカニズムとその生理的重要性を探索する。
H30年度は、多光子共焦点レーザー顕微鏡を用いたin vivoライブイメージング観察を構築し、予め染色した好中球(量子ドット標識)が「筋運動ニッチ」領域へと動員される様子(特に動員頻度と滞在時間/ローリング動態)を可視化解析することに成功した。これは、麻酔下にあるマウスの大腿四頭筋に対して電気パルス刺激(EPS)を付与することにより、顕微鏡下で筋収縮運動を任意に負荷できる独自の実験系を新規に構築することにより達成することができた。さらに、このin vivoライブイメージング観察系を用いることにより、骨格筋特異的GLUT4-EGFP発現トランスジェニックマウス(GLUT4-EGFP-Tgマウス)の、この好中球動員部位(賦活化された筋運動ニッチ領域)局所における筋線維(筋膜およびT-tubuleへ)のGLUT4膜移行量を毛細血管(および動員好中球)との位置関係を把握した上で定量解析することに成功した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K19722
ID情報
  • 課題番号 : 18K19722
  • 体系的課題番号 : JP18K19722