MISC

2018年

小動物体外循環血液光照射実験法の作成と照射影響の探索

生体医工学
  • 大井 文香
  • 原口 雅宣
  • 木内 陽介
  • 中川 忠彦
  • 玉井 瑠人
  • 岡本 耕一
  • 高山 哲治
  • 曽我部 正弘
  • 岡久 稔也
  • 芥川 正武
  • 榎本 崇宏
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開始ページ
S171
終了ページ
S171
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
公益社団法人 日本生体医工学会

<p>徳島大学ライフオプティクス研究プロジェクトでは学内外の研究者の様々なアプローチによる光と生命に関する研究を進めている。著者らは治療抵抗性のT細胞リンパ種の患者の血液に光照射を行う治療法に着目し機器の小型化、光照射による血液への影響のメカニズムの解明、等に繋がることを目指しラットに対し体外循環血液に光を照射した際の影響を調べる研究を行った。実験ではSDラットに対し麻酔下で血液を体外に導出し返還する循環回路に波長の異なるLight Emitting Diode (LED)光を照射する実験システムを作りその影響を追跡した。LED素子は365nm(UVA光)、465nm(青色光)、525nm(青緑色光)のピーク波長をもつ3種を用いた。対照実験として無照射状態で血液の体外循環実験を行う群を設け365nm、465nm、525 nm の各波長毎に照射群を設定した。影響の指標として各実験の体外循環・光照射実験前後の血液検査値、白血球分画、各実験群間の実験後の生存率を比較した。今回は無照射群7例、465nm (電流量40mAでの照射群9例と 400mAでの照射群11例)、365nm (400mA)の照射群3例、525nm (400mA)2例の実験結果を得た。統計的解析ではRによるWilcoxonのT検定(P<0.05の時有意差有)を行った。各群の体外循環・光照射実験の前後の値を比較したところ、いずれの群にも有意差は見られなかった。また各群間の血液検査値の増減率に注目したところ照射波長に特有な影響があることが推測された。</p>

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007483769
ID情報
  • ISSN : 1347-443X
  • CiNii Articles ID : 130007483769
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000398148828

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