2012年
障害児通園施設保育士のストレッサー構造に関する研究
保育学研究
- ,
- 巻
- 50
- 号
- 1
- 開始ページ
- 20
- 終了ページ
- 28
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.20617/reccej.50.1_20
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本保育学会
本研究では,障害児通園施設保育士のストレッサー構造を明らかにすることを目的とした。因子分析の結果,「職務多忙」,「人間関係における問題」,「子どもや保護者への支援の難しさ」,「障害理解の不足や社会的評価の低さ」の4因子が抽出された。「障害理解の不足や社会的評価の低さ」は,社会全体の障害受容の不足がうかがえることから,障害児通園施設ならではのストレッサーであると考えられた。また,経験年数によりストレッサー得点を比較した結果,経験年数10年以上群の保育士の方が,「障害理解への不足や社会的評価の低さ」をより強く認識していることが示され,経験年数により直面する問題や悩みが変化していると考えられた。さらに,障害児通園施設保育士の精神的健康状態は,不良と示される層が59.3%と全体の半数以上を占め,かなり悪化していることが推察された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.20617/reccej.50.1_20
- ISSN : 1340-9808
- CiNii Articles ID : 110009490129
- CiNii Books ID : AN10378027