2020年4月 - 2023年3月
頸部振動刺激による食塊咽頭通過の感覚生成デバイスの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
咀嚼,嚥下等の食事の機能が低下すると誤嚥,窒息のリスクを回避するために介護食品が提供される.介護食品では物性が制限され,食感が乏しくなることから,それまでに普通食で得られてきた感覚,体験を喪失することになる.そこで,介護食であっても普通食と同様の感覚,体験を得るための方法を研究してきた.本研究は,嚥下において聴覚や触覚を通して得られる咽頭の食塊通過感覚を実現し,楽しさや美味しさといった食のQOL向上や,リハビリや摂食意欲の改善を目指している.
嚥下機能の改善のために,口腔や頸部において,冷熱刺激,電気刺激を与えることで,嚥下機能を改善される試みが行われているが,咽頭における食塊通過感覚を発生させ,食感向上を目指す研究はこれまで行われてこなかった.そこで本研究では,振動刺激による食塊通過感覚の生成を目指して,食感向上のために必要な振動特性と実現方法を検討する.
本年度は,昨年度に試作した頸部への振動刺激装置を活用し,複数の飲料摂取時に振動刺激によって食感を向上させることを目指した検討を行った.予備実験において頸部に振動を与える刺激発生装置を開発し,複数の飲料を摂取したときの振動有無における食味及び快不快について研究協力者が評価を行った.この結果,振動刺激が飲料の味覚を増幅できる可能性があり,その効果は飲料の種類によることがわかった.また,振動による不快感では顕著な増加は確認されなかった.また,この検討から振動の効果を定量的に検討する実験を計画し,実験系の検討及び構築に着手した.
嚥下機能の改善のために,口腔や頸部において,冷熱刺激,電気刺激を与えることで,嚥下機能を改善される試みが行われているが,咽頭における食塊通過感覚を発生させ,食感向上を目指す研究はこれまで行われてこなかった.そこで本研究では,振動刺激による食塊通過感覚の生成を目指して,食感向上のために必要な振動特性と実現方法を検討する.
本年度は,昨年度に試作した頸部への振動刺激装置を活用し,複数の飲料摂取時に振動刺激によって食感を向上させることを目指した検討を行った.予備実験において頸部に振動を与える刺激発生装置を開発し,複数の飲料を摂取したときの振動有無における食味及び快不快について研究協力者が評価を行った.この結果,振動刺激が飲料の味覚を増幅できる可能性があり,その効果は飲料の種類によることがわかった.また,振動による不快感では顕著な増加は確認されなかった.また,この検討から振動の効果を定量的に検討する実験を計画し,実験系の検討及び構築に着手した.
- ID情報
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- 課題番号 : 20K11929
- 体系的課題番号 : JP20K11929
この研究課題の成果一覧
絞り込み
MISC
2-
長野県工業技術総合センター 研究・成果発表会(材料技術部門)予稿集 2021年11月
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産業技術連携推進会議 第14回音振動研究会 2021年10月