共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年 - 2014年

研究協力者「メディアの表現構成における社会的規範を通じた理解の実践に関する研究」

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))
  • 是永 論
  • ,
  • 酒井 信一郎

課題番号
24530667
配分額
(総額)
5,200,000円
(直接経費)
4,000,000円
(間接経費)
1,200,000円
資金種別
競争的資金

前年度における理論的な基盤の研究に基づいて、大きく下記の三つのメディア表現についてフィールドを選定し、フィールドワークを通じた現場データの記録および、インタビュー調査を実施した。1.短歌制作の観察 前年度における歌会(制作者同士による批評と推敲を行う集まり)の現場観察を継続し、表現の創作過程において、人々によりどのような実践が行われているのかについて、音声データの録音に加えて、現場のビデオ記録をもとに、言語上の相互行為のほかに、情報機器や筆記による記録情報の活用の仕方などを詳細に分析した。2.写真撮影のエスノグラフィー コスプレ撮影を組織的に行っている集団を対象にフィールドワークを行い、撮影現場の観察を通じて、特に被写体となる相手と撮影者がどのような相互行為を行っているのかについて、ビデオ上に記録して分析を行った。また、コスプレ会場でお互いに知らない同士が撮影を行う場面を、上記の場面と対比させる形で観察調査を行い、分析的な知見を導いた。3.マンガ経験のライフヒストリー メディアにおける情報(特に物語)をリソースとして送り手がどのように制作に関わっており、制作過程に関わる社会的・歴史的文脈がどのようなものであるのかを主眼に、実際に職業としてマンガ制作に関わっているマンガ家を対象にライフストーリー・インタビューを行った。このほかにも、情報機器を利用している一般の人々を対象に、現在の労働環境についてのインタビューを行うことにより、メディアにより自らについての表現をどう実践しているのかについても、予備的な考察を行った。以上の研究状況から、さまざまな表現のジャンルを対象に、制作者自身による言語の使用やコミュニケーションの状態を観察するだけではなく、当該の制作者以外の人々の存在を前提とした相互行為のエスノグラフィーを行い、それぞれの結果から総合的に考察する研究の方向性が確認された。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/24530667.ja.html