2019年
障害者を対象とした案内用図記号の理解度調査
日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻
- 66
- 号
- 0
- 開始ページ
- 260
- 終了ページ
- 260
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11247/jssd.66.0_260
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本デザイン学会
<p>本報告は、現行のJIS(日本工業規格)案内用図記号の理解度調査方法について、事例や先行研究を踏まえて検討することを目的とする。2017年7月経済産業省は、現行のJIS案内用図記号の追加及び改変を発表した。その調査として、JIS Z8210本委員会は、JISとISO(国際標準化機構)の案内用図記号の一対比較による理解度調査を実施した。2017年1月31日に開催された第3回合同委員会議事録及び資料によると、障害者を対象に行った調査は、121人中20名のみが全ての調査に回答できたこと、一般向けのアンケートとほぼ同じ調査方法で取り組まれたものの回答の際に支援が入るなど、データの取り方が違うという理由で、参考扱いとしたことが述べられている。つまり、現行のJIS案内用図記号は障害を有する人のわかりやすさが踏まえられていないと言える。しかし、今後は各障害種に合わせた調査方法が構築され、その結果をデザインに反映させる仕組み作りが必要である。障害を有する人が、障害のない人と同じ方法で調査に取り組むことは必須ではない。より多くの人の意見を取り入れ、ピクトグラムやサイン等の公共デザインがよりわかりやすく、誰もが快適に情報収集ができるようになることが喫緊の課題である。</p>
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- DOI : 10.11247/jssd.66.0_260
- CiNii Articles ID : 130007669076