MISC

査読有り
2020年12月

blast-induced traumatic brain injury(bTBI):損傷機序と病態

Neurosurgical Emergency
  • 中川 敦寛
  • ,
  • 大谷 清伸
  • ,
  • 八木橋 真央
  • ,
  • 佐久間 篤
  • ,
  • 刈部 博
  • ,
  • Armonda Rocco
  • ,
  • 久志本 成樹
  • ,
  • 冨永 悌二

25
2
開始ページ
195
終了ページ
202
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.24723/jsne.25.2_195
出版者・発行元
(NPO)日本脳神経外科救急学会

爆風損傷は爆発に伴い発生する爆風に暴露され生じる.一般の臨床医が経験する外傷機転に加えて,穿通物による機序,衝撃波を伴う圧損傷による機序が複合的に生体に影響を及ぼし,損傷が発生する.外傷初期診療ガイドラインに沿った対応を行うとともに,損傷時の状況の把握を含めて衝撃波を伴う圧損傷のリスク階層化と病態を考慮した治療を行う.通常の外傷とは異なる点があり,外科的あるいは脳血管内治療に際しては特徴を理解しておく必要がある.

2020年東京オリンピック,パラリンピックを迎えるにあたり,わが国においても救急に携わる医療従事者,関係者も病態と診断・治療に関する一定の知識を持っていることが望ましい.本稿では,爆風損傷の機序,病態生理も含めた特徴,爆風による傷病者への初期対応を含めた診断,治療について概説する.衝撃波工学の見地から衝撃波,爆風の生体に及ぼす作用,爆風による外傷性脳損傷の発生機序,現在の爆風による外傷性脳損傷研究の問題点についても概説する.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.24723/jsne.25.2_195
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11553357
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1391131406291773824?lang=ja
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/031233110
URL
https://search.jamas.or.jp/link/ui/2021131159
URL
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H04157/
URL
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K19786/
ID情報
  • DOI : 10.24723/jsne.25.2_195
  • ISSN : 1342-6214
  • 医中誌Web ID : 2021131159
  • CiNii Articles ID : 130007959153
  • CiNii Books ID : AA11553357
  • CiNii Research ID : 1391131406291773824

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