2020年4月 - 2025年3月
熱帯脆弱環境での生業複合による持続的保全型生業システムの強靭化とその実践展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
東アフリカ(タンザニア島嶼部ザンジバル)、南アジア(スリランカ、インド南部)、東南アジア(インドネシア・スラウェシ島およびベトナム中部)の熱帯脆弱環境での「貧困削減」・「環境荒廃」・「社会的弱者層」に焦点を当て、①在来生業システムの強靭化、②貧困削減と生態系保全を両立する持続的保全型生業システムの形成、③さらには日本国内での類似事例の検索と海外での実証試験の知見の還流および④国内外での社会実践への展開を目的とする。
新型コロナ感染症の世界的な拡大による渡航制限により、当初予定していた海外でのフィールド研究が実施できなかったため、経費の一部を次年度に繰り越しながら、実施可能な取り組みを模索した。
その結果、次の研究実績を得るに至った。(1)資料・文献や衛星画像などの予備的な情報の収集と分析、可視化(見える化)を行い、対象地域の社会・生業・資源・生態環境などに関する理解を深めた、(2)インドネシア・ベトナム・ザンジバルで、リモート会議を重ねつつ、在地生業に「屋敷林・樹園地システム」や「小家畜飼養システム」を織り込む住民参加型の現地実証試験区の設営を進めた、(3)植物資源(バニラなどの香辛料作物)のDNA解析の分析条件や手順、および衛星画像や現場スケールの画像の解析手法の確立と最適化を行った、(4)日本国内の「屋敷林・樹園地システム」の検索および小規模消費者を対象とするスパイスの販路形成の調査を行った、(5)関心を共有する研究者らが集い意見交換し、社会に発信するようなプラットフォームの形成の一環として市民向けエッセイなどの作成・刊行(電子版)を行った。
新型コロナ感染症の世界的な拡大による渡航制限により、当初予定していた海外でのフィールド研究が実施できなかったため、経費の一部を次年度に繰り越しながら、実施可能な取り組みを模索した。
その結果、次の研究実績を得るに至った。(1)資料・文献や衛星画像などの予備的な情報の収集と分析、可視化(見える化)を行い、対象地域の社会・生業・資源・生態環境などに関する理解を深めた、(2)インドネシア・ベトナム・ザンジバルで、リモート会議を重ねつつ、在地生業に「屋敷林・樹園地システム」や「小家畜飼養システム」を織り込む住民参加型の現地実証試験区の設営を進めた、(3)植物資源(バニラなどの香辛料作物)のDNA解析の分析条件や手順、および衛星画像や現場スケールの画像の解析手法の確立と最適化を行った、(4)日本国内の「屋敷林・樹園地システム」の検索および小規模消費者を対象とするスパイスの販路形成の調査を行った、(5)関心を共有する研究者らが集い意見交換し、社会に発信するようなプラットフォームの形成の一環として市民向けエッセイなどの作成・刊行(電子版)を行った。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H00049
- 体系的課題番号 : JP20H00049
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Journal of Marine and Island Cultures (海洋・島嶼文化学雑誌) 12(3) 2023年12月31日 査読有り招待有り筆頭著者
書籍等出版物
1-
昭和堂 2023年3月 (ISBN: 9784812222102)
社会貢献活動
1