2018年4月 - 2023年3月
高齢化社会における都市・地域経済問題の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 18H00841
- 体系的課題番号
- JP18H00841
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 16,770,000円
- (直接経費)
- 12,900,000円
- (間接経費)
- 3,870,000円
始めに、高齢者の分布の特性をデータから明らかにした。令和1年度は、日本の分析に加えて、アメリカ合衆国における高齢者の空間分布を分析した。2010年の人口センサスデータから、366の大都市統計地区(Metropolitan Statistical Area)の高齢者率(65歳以上人口の比率)を求めた。大都市統計地区は、都市圏の操作的定義である。分析の結果、各地区の高齢者率と人口の間には弱い負の相関が見られた。つまり、人口の多い都市圏ほど高齢者率は低くなっていた。このことは、高齢者よりも非高齢者に対して、集積力が若干強くはたらいていることを示している。次いで、同じ大都市統計地区を対象に高齢者の分布のばらつきと、人口のばらつきを比較した。高齢者の分布のジニ係数は0.641、人口の分布のジニ係数は0.659であった。したがってばらつきに大きな差違はないが、高齢者の方が若干、均等に分布している傾向が伺える。
次いで、アロンゾ・ミルズ・ミュースの枠組みによる分析を論文にまとめると同時に、新経済地理学の理論モデルを用いて高齢者の立地パターンの分析を続けた。基本的な2地域モデルを構築し、いくつかの予備的考察を行った。とくに、高齢者が1地域に集積する傾向をもつ一方で、若年層が2地域に分散して立地する可能性について検討を加えた。
次いで、アロンゾ・ミルズ・ミュースの枠組みによる分析を論文にまとめると同時に、新経済地理学の理論モデルを用いて高齢者の立地パターンの分析を続けた。基本的な2地域モデルを構築し、いくつかの予備的考察を行った。とくに、高齢者が1地域に集積する傾向をもつ一方で、若年層が2地域に分散して立地する可能性について検討を加えた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H00841
- 体系的課題番号 : JP18H00841