2012年4月 - 2016年3月
消化管免疫に寄与するニコチン様受容体を発現する新規マクロファージの同定と機能解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
我々は、消化管には5-HT4受容体(5-HT4R)を介する消化管局所での抗炎症シグナル機構が存在することを術後イレウスモデルを用いて発見した。そして、さらにその詳細なシグナル伝達系の解明を試みた。その結果、5-HT4Rの活性化を介した消化管壁内神経刺激は、神経終末からAChを放出する。AChは健常時には消化管平滑筋に作用し消化管運動亢進作用を発揮するが、消化管炎症時にはマクロファージ上のα7ニコチン様ACh受容体(α7nAChR)を活性し、マクロファージ浸潤を抑制するとともに、ムスカリンM2受容体(M2AChR)を介して好中球浸潤を抑制することが明らかになった。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 24248050
- 体系的課題番号 : JP24248050