2019年7月
覚醒下脳腫瘍摘出術における術中情報を用いた脳機能マッピング工程同定手法の提案
日本医用画像工学会大会予稿集
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 開催年月日
- 2019年7月 - 2019年7月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- 日本医用画像工学会
脳腫瘍摘出手術において,熟練医は最大限の腫瘍摘出と最小限の術後合併症リスクを実現するため,患者の脳構造や機能を把握し,独自の判断プロセスにより腫瘍を切除する.この判断プロセスは,熟練医が培った知識や経験にもとづく暗黙知とされており,医療の質の向上や若手医師教育のために可視化が望まれている.本研究では,覚醒下脳腫瘍摘出術において患者毎に異なる腫瘍付近の脳機能を把握する脳機能マッピング時の暗黙知の可視化に向け,術中情報を用いた脳機能マッピング工程同定手法を提案する.本提案手法では,術中MRIやナビゲーションシステムからの位置情報および顕微鏡などからの動画より特徴量を抽出し,これらの特徴量を用いて2階層からなる階層型隠れマルコフモデルより,手術の流れと脳機能マッピング時の工程を可視化する.そして,過去の臨床データを用いて,本手法により手術工程を同定し,その精度を評価したので報告する.(著者抄録)