1997年 - 1998年
フットスイッチを用いたLT判別法の確立とエネルギー消費量の妥当性とその応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 奨励研究(A) 奨励研究(A)
- 課題番号
- 09780045
- 体系的課題番号
- JP09780045
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 2,200,000円
- (直接経費)
- 2,200,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
昨年度にフットスイッチを用いて市販のデータロガーを改良し、サンプリング1,000HZで接地時間をとりこめるような装置を作製した。この装置を用いて本研究では、l.走行中のピッチの推移からLT(血中乳酸濃度の急激に上昇する点)を非観血的に判別できるかどうかの検討をおこなうことと、2.ピッチの変数(1歩中の地面に接地している時間)と体重を用いてランニング中のエネルギー消費量を推定できるかどうか、その妥当性を検討することであった。
1. 陸上競技・中・長距離選手約20名を対象に実験を行った結果、概ねピッチ(ストライド長)の変化する点と血中乳酸濃度の変移点はほぼ一致することが認められる傾向にあった。しかしながら、明確に見出すことができなかった者も若干名みられ、この結果は今後の課題といえる。概して、走行中の速度増加に伴うピッチ、ストライド長の変化は、乳酸などの生理学的指標の変化と対応するということができ、今後の応用性が高いと結論づけることができよう。
2. 歩行、走行中のエネルギー消費量(Watt)を求める方法(Hoytら(1994))として係数×(体重/接地時間)の妥当性を検討した。その結果、実測値と比較すると歩行中ではほぼ5〜7%程度、走行中では8〜10%低い値を示すことが明らかとなった。本結果から、歩行、走行中の接地時間を求めることにより、概ねエネルギーの消費量が算出できることが明らかとなった。今後は例数を増やすなどして、推定式の改良を含めて精度を高める工夫が課題といえよう。
1. 陸上競技・中・長距離選手約20名を対象に実験を行った結果、概ねピッチ(ストライド長)の変化する点と血中乳酸濃度の変移点はほぼ一致することが認められる傾向にあった。しかしながら、明確に見出すことができなかった者も若干名みられ、この結果は今後の課題といえる。概して、走行中の速度増加に伴うピッチ、ストライド長の変化は、乳酸などの生理学的指標の変化と対応するということができ、今後の応用性が高いと結論づけることができよう。
2. 歩行、走行中のエネルギー消費量(Watt)を求める方法(Hoytら(1994))として係数×(体重/接地時間)の妥当性を検討した。その結果、実測値と比較すると歩行中ではほぼ5〜7%程度、走行中では8〜10%低い値を示すことが明らかとなった。本結果から、歩行、走行中の接地時間を求めることにより、概ねエネルギーの消費量が算出できることが明らかとなった。今後は例数を増やすなどして、推定式の改良を含めて精度を高める工夫が課題といえよう。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 09780045
- 体系的課題番号 : JP09780045