MISC

2005年2月

急性呼吸不全と昏睡をきたしたWernicke脳症の1例

神経内科
  • 金澤 雅人
  • ,
  • 小出 隆司
  • ,
  • 挽野 素子
  • ,
  • 塩田 睦
  • ,
  • 石黒 英明

62
2
開始ページ
155
終了ページ
158
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(有)科学評論社

39歳女.統合失調症で入院中に拒食となり,尿糖が検出され耐糖能障害として経過観察していたところ,呼吸不全と意識レベルの低下が出現した.酸素投与及び果糖含有輸液により症状は改善したが,翌日に眼球が上転し,痛覚刺激への反応なく当科転院した.症状と検査及び画像所見よりWernicke脳症と診断し,サイアミン,マルチビタミン製剤投与及び高カロリー輸液を行った.しかし2型呼吸不全が持続し,気管切開術,末梢神経生検を施行した.入院時に認めたMRIの異常信号は消失し,全身状態も改善した

ID情報
  • ISSN : 0386-9709
  • 医中誌Web ID : 2005154795

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