2021年1月
外来がん化学療法におけるがん薬物療法認定薬剤師の診察同席による処方支援の取り組み
日本病院薬剤師会雑誌
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- 巻
- 57
- 号
- 1
- 開始ページ
- 18
- 終了ページ
- 23
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本病院薬剤師会
日本医科大学多摩永山病院では外来がん化学療法室にがん薬物療法認定薬剤師1名を専任配置している。2016年10月より医師との連携強化のため、これまでの業務体制を変更し、がん患者指導管理料3(現行ハ)の算定患者を中心に診察前面談および診察同席を行い、処方介入や服薬指導を行う取り組みを開始した。そこで今回、2016年10月〜2017年9月において、診察同席時における処方介入の内容の検討と有用性を評価した。対象期間においてかかわった診療科は外科のみであった。処方介入は224件、採択率は97.8%だった。主な介入内容は副作用対策60.3%、疼痛コントロール11.6%、レジメン変更10.7%、用量調節の提案6.7%であった。薬剤師の診察同席は、副作用対策だけでなく治療方針への介入も可能となるため、より質の高い治療へつながる薬物療法支援体制であると考えられた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1341-8815
- 医中誌Web ID : 2021106766
- J-Global ID : 202102288770499100