2019年4月 - 2022年3月
3次元データによる瓦の同笵認識技術の基礎的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 19H01355
- 体系的課題番号
- JP19H01355
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 17,030,000円
- (直接経費)
- 13,100,000円
- (間接経費)
- 3,930,000円
本研究ではSfM-MVSの技術を導入し、平城宮・藤原宮出土瓦の基準資料の精密な計測を通じて、従来「同笵瓦」と認識されてきた資料の再検討をおこなうものである。将来的には、計測データを内外の研究者らに公開し、3次元データを用いた研究が、主要な研究手法の一つとなることを目指している。
初年度となる2019年度は、やみくもに全ての型式を網羅的に計測するのではなく、研究の俎上に乗せやすい型式を予め選別し、それらを優先的に計測し、次年度以降に行う分析のためのデータを得ることを目標とした。具体的な型式として氏は、平城宮第一次大極殿院所用瓦である6284-6664型式や、平城宮第二次大極殿及び東区朝堂院地区で多用される6225-6663型式、平城宮内で最も出土する6282-6721型式、東大寺式軒瓦の派生型式等である。結果。科学研究費獲得以前より計測していた点数を含めると、今年度までに約400点を3次元計測することができた。これは全体目標の3分の1に相当することから、進捗状況としては順調に進展しているといえる。
それと併行しながら、計測手法の確立に向けて様々な状況下での計測実験もおこなった。特に、予め設営したスタジオでの撮影による計測だけでなく、遠隔地に赴いての撮影及び計測を行うための設備や手法においても、様々な検討を行った。また、分析ソフトであるMetashapeが年度中に大幅にアップデートされ、それによって新たな分析手法について再度検討する余地が出てきたため、アップデート以前のデータとアップデート後のデータの比較検討を行っているところである。
以上のように、今年度は基礎的な計測作業に終始したため、これらの研究成果については発表することができなかった。そのため、次年度以降は分析結果に関して、積極的に発表を行っていく予定である。
初年度となる2019年度は、やみくもに全ての型式を網羅的に計測するのではなく、研究の俎上に乗せやすい型式を予め選別し、それらを優先的に計測し、次年度以降に行う分析のためのデータを得ることを目標とした。具体的な型式として氏は、平城宮第一次大極殿院所用瓦である6284-6664型式や、平城宮第二次大極殿及び東区朝堂院地区で多用される6225-6663型式、平城宮内で最も出土する6282-6721型式、東大寺式軒瓦の派生型式等である。結果。科学研究費獲得以前より計測していた点数を含めると、今年度までに約400点を3次元計測することができた。これは全体目標の3分の1に相当することから、進捗状況としては順調に進展しているといえる。
それと併行しながら、計測手法の確立に向けて様々な状況下での計測実験もおこなった。特に、予め設営したスタジオでの撮影による計測だけでなく、遠隔地に赴いての撮影及び計測を行うための設備や手法においても、様々な検討を行った。また、分析ソフトであるMetashapeが年度中に大幅にアップデートされ、それによって新たな分析手法について再度検討する余地が出てきたため、アップデート以前のデータとアップデート後のデータの比較検討を行っているところである。
以上のように、今年度は基礎的な計測作業に終始したため、これらの研究成果については発表することができなかった。そのため、次年度以降は分析結果に関して、積極的に発表を行っていく予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H01355
- 体系的課題番号 : JP19H01355
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
3-
奈文研論叢 (3) 1-37 2022年3月 査読有り責任著者
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奈良文化財研究所紀要 2021 194-195 2021年7月
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奈良文化財研究所紀要 2021 22-25 2021年7月