2016年
当科における大型子宮に対する全腹腔鏡下子宮全摘術の検討
新潟産科婦人科学会会誌
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- 巻
- 111
- 号
- 1
- 開始ページ
- 18
- 終了ページ
- 21
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟産科婦人科学会 ; 2011-
大型子宮に対する全腹腔鏡下子宮全摘術について検討した。TLHを施行した95例を対象とし、摘出子宮の重量が500gを超える19例(45.3±5.3歳;L群)と500g以下の76例(52.3±10.5歳;S群)で比較検討した。経腟分娩の既往、開腹手術の既往はS群で有意に多かった。手術成績では、L群で有意に出血量が多く、手術時間も有意に延長した。子宮を腟管より切断するまでの時間もL群では有意に延長し、標本を体外へ摘出する時間も有意に延長した。術後1日目のCRP値はL群で有意に高値であった。合併症、開腹移行はL群で1例、S群で2例みられたが、有意差は認めなかった。手術手技の工夫については、ボルトの位置変更は1例、前方アプローチにて尿管を同定したのは7例、標本の回収を経腟的ではなく経腹的に行ったのは4例(重複あり)であったが、L群の症例であった。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 2186-6244
- 医中誌Web ID : 2016398675
- CiNii Articles ID : 40020943461
- CiNii Books ID : AA1254921X