論文

査読有り 筆頭著者
2019年5月

テキストマイニングを用いた歯科衛生士国家試験対策に関する質問調査の分析 共起ネットワークによる自由記述可視化の有効性の検討

日本歯科衛生教育学会雑誌
  • 福田 昌代
  • ,
  • 東 麻夢可
  • ,
  • 横山 麻衣

10
1
開始ページ
43
終了ページ
50
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
日本歯科衛生教育学会

歯科衛生士国家試験対策補講についての自由記述回答をテキストマイニングの手法を用いて分析し、共起ネットワークによる回答の可視化の有効性について検討した。K大学短期大学部口腔保健学科の平成28年度卒業生69名と平成29年度卒業生74名を対象に、歯科衛生士国家試験終了後に全8問の質問調査を行い、選択肢の回答は単純集計による分析、自由記述回答はテキストマイニングによる分析を行った。まず、選択肢による単純集計では、各項目で肯定的な回答が9割を超えていたことから、歯科衛生士国家試験対策補講の満足度が高いことが示された。さらにテキストマイニングによる分析により、国家試験対策の満足度は非常に高く、それは知識が深まり実際に模擬試験の点数が向上し、勉強方法が確立されることなどから得られることが語句の関連性から示された。これらの結果から、選択肢の単純集計に加えて、自由記述をテキストマイニング分析することにより、語と語の関係による詳細な分析が可能になり、質問調査の量的かつ質的データから、国家試験対策の満足度の内容を具体的に示すことができることが判明した。このように、単純集計に加えて質問調査の自由記述を客観的に分析することは有効であり、今後も歯科衛生士教育の中での様々な意見を分析し、学生の意見を取り入れながら、学生に合わせた教育内容の構築に加えて学生の学修レベルの向上に繋げていく必要があると考えられる。(著者抄録)

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ID情報
  • ISSN : 2186-3881
  • 医中誌Web ID : 2019278880

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