2017年4月 - 2020年3月
末梢神経及び骨格筋機能改善に主眼を置いた新たな脳卒中リハビリテーションの効果
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
前年度までに脳卒中後に生じる骨格筋機能障害について、末梢神経機能障害との関連を中心に明らかにできはじめたが、そもそもこの骨格筋機能障害は脳卒中発症後にのみ生じるものなのかについてが明らかにできていなかった.そこで本年度は脳卒中発症前から骨格筋機能障害を有する症例の特徴や、予後との関連いついて縦断研究を行った.65歳以上の高齢脳卒中患者152例を対象に、脳卒中発症前から存在する骨格筋機能障害の存在を質問紙(SARC-F)を用いて評価し、発症3カ月後の機能予後との関連について明らかにした.脳卒中発症前の骨格筋機能障害有病率は18%であった.多変量解析の結果、病前から存在する骨格筋機能障害は発症3カ月後の機能予後の独立した因子であることが明らかになった(調整後オッズ比7.39、95%信頼区間=1.47-37.21、p=0.02).
- ID情報
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- 課題番号 : 17K13106
- 体系的課題番号 : JP17K13106