MISC

2009年3月4日

集団符号化における相転移

電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
  • 臼井 勇介
  • ,
  • 大泉 匡史
  • ,
  • 岡田 真人

108
480
開始ページ
135
終了ページ
140
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
社団法人電子情報通信学会

我々はメキシカンハット型相互作用を持つIsingスピン系のニューラルネットワークモデルを用い,ニューロン活動の相転移が集団符号化に与える影響について調べた.このモデルにおいて,ニューロン活動は水平結合の強さ及びニューロンの発火特性に依存し常磁性相,強磁性相,局在興奮相の3つの安定状態をとる.集団符号化の精度をはかる定量的な指標としてはフィッシャー情報量を用いた.本研究から相転移点付近において集団符号化の特性が大きく異なることが分かった.常磁性相及び強磁性相においては線形の推定から得られる情報量が主要であるのに対し,局在興奮相においては非線形の推定から得られる情報量が主要となる.これは,ニューロン活動が局在興奮相の安定状態にある場合は,十分な情報を得るために非線形な推定の枠組みが必要であることを意味する.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007324974
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10091178
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110007324974
  • CiNii Books ID : AN10091178
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000239248799

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