共同研究・競争的資金等の研究課題

2006年 - 2007年

中枢神経系の神経回路形成におけるセマフォリンの機能解析

文部科学省  科学研究費補助金(特定領域研究)  特定領域研究

課題番号
18021031
体系的課題番号
JP18021031
担当区分
研究代表者
資金種別
競争的資金

複雑な脳神経系において機能的な神経回路を形成するために,回路形成過程を制御する軸索ガイダンス分子が存在する。軸索ガイダンス分子としては,スリット,エフリン,セマフォリン,ネトリンが報告されている。セマフォリンは現在までに20種類以上報告されている大きなファミリー分子で,主に反発因子として機能する。セマフオリンの新たな機能解析の目的で新規セマフォリンのクローニングを試みた。その結果,2種類のマウスセマフォリンのクローニングに成功した。Sema3GとSema6Dである。Sema3Gは脳特異的という発現様式ではないが,脳では小脳特異的に発現している。レセプターはニューロピリン-2だと考えられ,神経軸索に対する反発活性を持つ。生後,顆粒細胞層などに発現してくるので顆粒細胞の移動に関与していると考えている。Sema6Dは脳に高発現している。脳での発現は胎児から生体に至るまで同程度発現している。Sema3GとSema6Dのノックアウトマウスの作成を進めている。また,最近モデル動物としてゼブラフィッシュにも注目して解析している。このため先ずゼブラフィッシュSema6Dのクローニングを試みた。クローニングに成功したが,この課程において,Sema6EとSema6Fのクローニングにも成功した。Sema6EとSema6Fはゼブラフィッシュ特異的なセマフォリンである。Sema6DとSema6Eは神経...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/18021031
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18021031
ID情報
  • 課題番号 : 18021031
  • 体系的課題番号 : JP18021031