2015年4月 - 2017年3月
真菌ワクチンが誘導する肺常在性記憶型T細胞は感染制御に寄与するか?
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
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- 課題番号
- 15K21644
- 配分額
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- (総額)
- 4,030,000円
- (直接経費)
- 3,100,000円
- (間接経費)
- 930,000円
本研究では、病原性真菌Cryptococcus gattiiに対する感染制御機構を解明する目的で、樹状細胞 (DC)ワクチンを独自に開発し、その作用機序を解析した。DCワクチンは、長寿命性の肺常在性記憶型Th17細胞 “Lung TRM17”を誘導し、感染後の肺内菌数や生存率を有意に改善することが明らかになった。この感染制御効果は、肺内のIL-17Aの産生を伴い、FTY720投薬下でも同様に観察されたが、IL-17A欠損マウスではDCワクチン投与群でも感染後の好中球集積が乏しく、感染制御効果は有意に減弱した。これらの結果は、Lung TRM17が本菌の感染制御に必要であることを示唆している。