共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

多角的アプローチによる加齢黄斑変性の病態解明と新規治療の検討

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 宮田 学
  • ,
  • 村岡 勇貴
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  • 大音 壮太郎
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  • 辻川 明孝
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  • 田村 寛
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  • 大石 明生
  • ,
  • 宇治 彰人
  • ,
  • 畑 匡侑
  • ,
  • 鈴間 潔
  • ,
  • 三宅 正裕

課題番号
18K09444
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

加齢黄斑変性のサブタイプであるポリープ状脈絡膜血管症(PCV)は日本人に多く、現在治療の主流である抗VEGF抗体硝子体注射に光線力学療法(PDT)を併用すると治療成績が良い可能性が示唆されている。しかし、長期成績の報告がほとんどないため、5年経過を多角的に調べた。抗VEGF抗体硝子体注射単独治療とPDT併用治療を比較したところ、視力に関しては統計学的な有意差は5年間で出なかった。イメージングによる解析で、中心網膜厚に関しても有意差が出なかった。また、遺伝子解析では、加齢黄斑変性の発症や進展に影響する遺伝子多型であるage-related maculopathy susceptibility(ARMS)2 A69S rs10490924とcomplement factor H(CFH)I62V rs800292と5年目視力との関連を調べたが、有意な結果は認められなかった。しかし、PDT併用群では黄斑萎縮の発生が多い傾向にあり、5年後の視力に関与していた。本研究結果は、British Journal of Ophthalmologyに掲載された。
また、遺伝が関与する可能性の高い網膜変性疾患においてもイメージングによる解析を行った。swept source OCT angiographyを用いて、脈絡毛細血管板(CC)をCYP4V2遺伝子に変異を有するBietti crystalline dystrophyと網膜色素変性で調べた。いずれもCC血流の欠損を認めた。それぞれ、British Journal of OphthalmologyとInvestigative Ophthalmology & Visual Scienceに掲載された。