2015年9月29日
EntryとLinkから成る新形式の医療記録の提案;画像診断レポートでの取り組み
第1回医療情報学会・人工知能学会AIM合同研究会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 医療情報学会・人工知能学会AIM合同研究会
- 開催地
- 東京都文京区
カルテやレポートの有効な二次利用を促進するために我々は高い表現力を持つ新しいコンセプトの構造化形式を提案する。従来カルテやレポートは、S-O-A-P や 貼付画像-所見-診断-推奨 から成っていたが、新提案では Entry と Link から成る。各 Entry は、画像注釈か、一単位の所見/一診断名/一推奨の自由文記載から成り、各Link はEntry間の様々な関係を示す。この新提案をプロトタイプのレポーティングシステムに実装し、それを使って27名の画像診断医に初回と経過観察の症例を1例ずつ合計54症例の画像を見て画像診断レポートを書いてもらった上で、アンケートに答えてもらった。その結果、従来のレポーティングシステムよりも多くの観点で高い評価を得た。今後このコンセプトが広く臨床現場に実装されれば、診療科を超えて診療情報が結び付けられてビッグデータとしての有効活用が促進されると期待される。