論文

2009年2月

YAKAMI DICOM Toolsの医用画像研究における有用性

日本医学放射線学会学術集会抄録集
  • 八上 全弘
  • ,
  • 石津 浩一
  • ,
  • 久保 武
  • ,
  • 岡田 知久
  • ,
  • 富樫 かおり

68回
開始ページ
S241
終了ページ
S241
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本医学放射線学会

【目的】昨今の画像診断機器の性能向上と, コンピュータの高性能化により, DICOM データの有用性がますます高まり, 画像を用いた研究で DICOM 形式のファイルを使用する機会が多くなっている。しかし, DICOM 形式のファイルを扱うには, 互換性問題の解消や個人情報保護などのために変換が必要とされることが多い。また, 昨今は1検査あたりの撮像数やスライス数が多いので極めて多くのファイルを扱う必要があり, 研究を進める上でそれらを上手に整理することが必要とされる。そして, DICOM ファイルの内容を確認したり読影実験を行ったりするには, 高速で使いやすくて高機能なビューワーも必要とされる。【方法】これらに一括して対応するためのプログラム集として, 私たちは YAKAMI DICOM Tools を開発し, フリーウェアとして公開するとともに, 研究等のために自分たちでも使用している。具体的には, 互換性確保や匿名化を目的とした DICOM ファイルの変換, 安価で大容量の研究用 DICOM データ保管システムの構築, 種々の目的での読影実験などを行った。さらに, その際に気づいたことを反映させてこのプログラム集に改善や機能追加を継続的に行っている。【結果】作業の省力化, 費用の節約, 研究内容の高度化が出来た。 DICOM 変換プログラムでは様々な目的に合わせて大量の DICOM ファイルを一括して高速に変換でき, DICOM データの保管システムでは毎月数時間程の作業と総額約250万円の費用で 20TB 以上のデータが保存出来ていて, DICOM ビューワーは多施設で多数の読影実験に採用された。【結論】YAKAMI DICOM Tools は, DICOM ファイルの取り扱いを容易にすることで, 画像を用いた研究を促進すると考えられる。 YAKAMI DICOM Tools: http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~diag_rad/intro/tech/dicom_tools.ja.html

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902254121024628
ID情報
  • ISSN : 0048-0428
  • eISSN : 1347-7951
  • 医中誌Web ID : 2009152662
  • J-Global ID : 200902254121024628

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