2016年4月 - 2019年3月
MST法による卵細胞質機能低下克服への挑戦:次世代への安全性の担保も目指して
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
細胞質置換法の細胞質因子に起因する難治性不妊患者への応用を目指した。当初用いたMST法はマウスにおいては後の体外受精における受精、胚発生が十分ではなく、代替法として新規の技術である前核期大量細胞質移植法(PNCT)を開発した。PNCTは正常受精卵の胚発育を優位に改善し、妊孕性をもつ正常産仔に発生することが確認された。
一方、細胞質因子を想定した排卵後加齢卵を用いた検討では、改善効果が確認できず、その原因として使用するドナー細胞質については異常受精のなかでも精子が侵入した3前核胚が適していることがわかった。今後3前核期胚細胞質に限定したPNCTによる追加の検討が望まれる。
一方、細胞質因子を想定した排卵後加齢卵を用いた検討では、改善効果が確認できず、その原因として使用するドナー細胞質については異常受精のなかでも精子が侵入した3前核胚が適していることがわかった。今後3前核期胚細胞質に限定したPNCTによる追加の検討が望まれる。
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- ID情報
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- 課題番号 : 16H05468
- 体系的課題番号 : JP16H05468