2008年4月 - 2011年3月
保険会計の構造分析による全面公正価値会計導入の影響分析
日本学術振興会 基盤研究(C) 基盤研究(C)
公正価値会計は市場の価格変動をそのまま会計数値に取り込む計算構造であり,利益額や純資産額が著しく安定性を欠く。世界同時株安と金融危機の中で実施された「時価会計の凍結」は公正価値会計が引き起こす社会的弊害に対する強い危機感の反映にほかならない。公正価値会計の導入は,資産,負債の測定属性の多様化(首尾一貫性の欠如),負債のパラドクス問題等,会計理論,会計制度,会計実務に様々な混乱をもたらしている。
- ID情報
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- 課題番号 : 20530431
- 体系的課題番号 : JP20530431