2020年9月
【食道SM扁平上皮癌治療の新展開】食道SM癌の治療選択 根治的CRTの立場から
胃と腸
- 巻
- 55
- 号
- 10
- 開始ページ
- 1273
- 終了ページ
- 1282
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)医学書院
<文献概要>cStage I(cT1b)食道癌に対する根治的化学放射線療法(CRT)は,標準治療である外科的切除術を行わない場合に食道温存を図ることができる治療選択肢として食道癌診療ガイドラインで推奨されている.近年報告されたJCOG0502の結果,5年生存割合は食道切除術と差はなく,根治的CRTの大きな利点である5年食道温存生存割合が80.4%であることがわかった.課題として遅発性有害事象を増加させることなく,所属リンパ節領域の再発抑制が挙げられる.現在,予防的リンパ節領域照射(JCOG1904),強度変調放射線治療,陽子線治療や重粒子線治療などの粒子線治療,新規抗癌薬併用の治療開発が行われている.
- ID情報
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- ISSN : 0536-2180
- eISSN : 1882-1219
- 医中誌Web ID : 2020395852