共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

移住ネパール人による社会的送金-ジェンダー規範の異なる渡航先から出身地への影響

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K02047
体系的課題番号
JP16K02047
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円

本研究は、ネパールから移住する多様な女性・男性たちが、移住先から何を社会的送金として選び、出身地でどう活用しているのかを明らかにすることを目的とした。
日本、マレーシア、クウェート、ネパールでの調査から、移民の多様性がまず明らかになった。同郷人同士の生活や集住地区の存在によって、新たな価値観を身に着ける人は少ないが、子どもをもつ家庭は現地の価値観に触れる機会が多い。
社会的送金という概念は、金銭的送金と異なる移住の側面を考える上で有効ではあるものの可視化は困難で、出身国社会に影響を及ぼすまでになるには、類似の経験をした人が一定数集住するなど、点ではなく面での変化を起こし得る環境が必要である。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-16K02047/16K02047seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K02047
ID情報
  • 課題番号 : 16K02047
  • 体系的課題番号 : JP16K02047

この研究課題の成果一覧

論文

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MISC

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書籍等出版物

  2
  • 田中雅子監訳, 編集, 解説, ビゼイ・ゲワリ著 (担当:編訳)
    上智大学出版 2022年3月10日
  • 田中 雅子 (担当:共著, 範囲:「移住の増加―日本におけるネパール人の暮らし」(17章, p108-115)、「湾岸諸国での就労-単純労働だけでない多様な選択」(18章, p120-124)、「複雑化する人身売買への対応-被害を乗り越えたサバイバーによる活動」(37章, 227-231))
    明石書店 2020年5月20日

講演・口頭発表等

  2

メディア報道

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