2011年4月 - 2017年3月
飼育動物および野生動物を用いた環境および健康モニタリング法の検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
野生動物と飼育動物由来試料を用いて、動物の汚染と健康を把握するための指標を作成した。野生動物の腎臓と肝臓中の鉛(Pb)濃度、ウマ血清中サイロキシンとヨウ素(I)、ネコ尿中ケイ素(S)とカルシウム(Ca)濃度などの2変量間の相関や等確率楕円(EPE)を作成した。対照動物の成績は、EPE内に入ったが、Pb汚染があるものは逸脱した。Iが多く含まれるサプリメントを給与されたウマの成績は、他と異なる場所に位置していた。尿石症のネコの尿でのみ、SとCa間に有意な相関(r=0.8020、P<0.01)が観察された。2変量から成る相関やEPEは、動物の汚染と健康状態を把握に有用な指標となる可能性が示唆された。
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- 課題番号 : 23580430
- 体系的課題番号 : JP23580430