2017年6月 - 2020年3月
ポピュラー音楽をテクストとした自由の概念分析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
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本研究の目的は、北米で親しまれるポピュラー音楽の中で、自由がどのように表現されてきたかを分析することを通して、この概念が一般の人々の日常の生活の中でどのように受容され発展してきたかを実証的に跡付けることである。本研究の計画は、データセット構築、テクスト分析、ケーススタディという三つの柱によって構成される。今年度は、初年度から引き続いてデータセット構築を進め、また若干のテクスト分析を試みた。データセット構築については、初年度においてはビルボード年間チャートの上位20 曲の歌詞に限定していたが、その中に自由という言葉が含まれている曲数が少なかったことが判明したことから、今年度は上位40曲まで拡張することにした。さらに(単発的に人気のあった曲でなく)長い歌い継がれている曲のリストとして、ローリングストーンズ誌が選ぶベスト500曲の歌詞も、テクストデータ化することにした。テクスト分析はまだ初歩段階にあるが、それを始めたところ、初年度におけるデータクリーニングが完全でないこと、しかもマニュアル操作でしか解決できない問題が残っていることが判明したので、今年度はこの修正作業に多くの時間と労力を割くことになった。ケーススタディに向けた、北米での音楽関係者に対するインタヴューは、2都市で行うことができ、そのうち数人からはフォーマルなサーベイに対する回答を得ることもできた。また、研究協力者に米国オクラホマ州タルサ大学にボブディランの資料を集めたアーカイブを訪問してもらい、それらを閲覧して、関係のある楽曲については資料を収集した。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K18548
- 体系的課題番号 : JP17K18548
この研究課題の成果一覧
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講演・口頭発表等
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POLTEXT 2019: The 3rd International Interdisciplinary Symposium on the Quantitative Analysis of Textual Data (Tokyo) 2019年9月