講演・口頭発表等

2010年6月11日

多本腕バンディット問題に対する綱引きモデルについて : 非局所的に相関した並列サーチのための生物からヒントを得た計算手法

電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題
  • 金 成主
  • ,
  • 青野 真士
  • ,
  • 原 正彦

記述言語
日本語
会議種別

単細胞アメーバ・真性粘菌Physarumの光刺激回避行動に着想を得た「綱引きモデル」という並列探索アルゴリズムを提案する。このモデルでは、アメーバの複数の分枝が、環境情報を収集する探索工一ジェントとして機能する。アメーバは、その総リソース量(総体積)を保存しつつ、複数の分枝を伸縮させることで光刺激を受容し、どの分枝を伸長させるかを決定する。このとき、保存則を介して生じる分枝間の「非局所的な相関」が、「多本腕バンディット問題」における"exploration-exploitation dilemma"と呼ぼれるトレードオフ状況の効率的解決に寄与することを示す。また、他の分枝から伝わる光刺激情報がパフォーマンスに及ぼす影響についても報告する。

リンク情報
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007890567