渡辺 正孝

J-GLOBALへ         更新日: 18/02/01 13:58
 
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研究者氏名
渡辺 正孝
所属
(公益財団法人)東京都医学総合研究所
職名
客員研究員
学位
文学博士

プロフィール

霊長類を用いて、ニューロン活動の記録実験、マイクロダイアリシス実験、PET実験などにより、前頭連合野において認知・実行機能と動機づけ機能がどのように関わっているのかを調べる研究をしています。

研究分野

 
 

論文

 
Kojima T, Onoe H, Hikosaka K, Tsutsui K, Tsukada H, Watanabe M
The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience   29 14463-14471   2009年11月   [査読有り]
Watanabe M, Sakagami M
Cerebral cortex (New York, N.Y. : 1991)   17 Suppl 1 i101-9   2007年9月   [査読有り]
Sakagami M, Watanabe M
Annals of the New York Academy of Sciences   1104 89-107   2007年5月   [査読有り]
Watanabe M
Current opinion in neurobiology   17 213-219   2007年4月   [査読有り]
Watanabe M, Hikosaka K, Sakagami M, Shirakawa S
Cortex; a journal devoted to the study of the nervous system and behavior   43 53-64   2007年1月   [査読有り]
Kobayashi S, Nomoto K, Watanabe M, Hikosaka O, Schultz W, Sakagami M
Neuron   51(6) 861-870   2006年9月   [査読有り]
Watanabe M, Hikosaka K, Sakagami M, Shirakawa S
Experimental brain research. Experimentelle Hirnforschung. Experimentation cerebrale   166 263-276   2005年10月   [査読有り]
Hikosaka K, Watanabe M
The European journal of neuroscience   19 1046-1054   2004年2月   [査読有り]
Kodama T, Hikosaka K, Watanabe M
Experimental brain research. Experimentelle Hirnforschung. Experimentation cerebrale   145 133-141   2002年7月   [査読有り]
Kodama T, Honda Y, Watanabe M, Hikosaka K
Psychiatry and clinical neurosciences   56(3) 341-342   2002年6月   [査読有り]
Coding and monitoring of motivational context in the primate prefrontal cortex.
Watanabe M, Hikosaka K, Sakagami M, Shirakawa S
The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience   22 2391-2400   2002年3月   [査読有り]

Misc

 
渡邊正孝
三田評論   (1125) 26-31   2009年7月
渡邊正孝
Brain and nerve   60(7) 815-824   2008年7月
渡邊正孝
分子精神医学   8(2) 86-90   2008年4月
筒井健一郎, 渡邊正孝
生理心理学と精神生理学   26(1) 5-16   2008年4月
渡邊正孝
医学のあゆみ   219(7) 549-552   2006年11月
渡邊正孝, 小島崇, 彦坂和雄, 尾上浩隆, 塚田秀夫
動物心理学研究   55(2)    2005年12月
坂上雅道, 小林俊輔, 野元謙作, 渡辺正孝, SchultzWolfram
動物心理学研究   55(2)    2005年12月
渡邊正孝, 児玉亨, 彦坂和雄
動物心理学研究   52(2)    2002年12月
渡邊正孝
医学のあゆみ   202(3) 187-191   2002年7月
渡邊正孝
神経心理学 : Japanese journal of neuropsychology   17(2) 104-109   2001年6月
渡邊正孝
神経研究の進歩   45(2) 209-222   2001年4月
渡邊正孝
生物の科学「遺伝」別冊   (11) 5-14   1999年
渡辺正孝
心理学評論   41(2) 121-137   1998年9月
渡邊正孝
心理学評論   41(4) 481-500   1998年

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2007年 - 2009年
がまんの問題は「行動抑制」あるいは「セルフ・コントロール」の問題としてこれまで研究されてきている。ルールに従ったがまんをするのが「行動抑制」、長期的な利益のために短期的な利益をがまんするのが「セルフ・コントロール」である。サルに行動抑制に関係する「ゴー・ノーゴー課題」、「ストップ信号課題」と「多選択セルフ・コントロール課題」を訓練した。ゴー・ノーゴー課題では、ある刺激に対しては特定の運動反応を、別の刺激には運動反応の抑制をするように訓練した。ストップ信号課題では、運動反応の準備をしている間...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2005年 - 2009年
サルと人で報酬関連脳活動に関する文献研究を進めており,特に報酬関連脳活動と認知実行機能との関連についての分析に焦点を当てて調べ,その一部はレビュー誌に発表を行った。実験的研究としては以下のような結果を得ている。
(1)報酬が意思決定を左右する典型的事態であるセルフコントロール課題をサルに訓練し,前頭連合野の外側部と眼窩部からニューロン活動の記録を行い,この課題遂行に関わるニューロン活動を見出した。
(2)ワーキングメモリー課題遂行中のサルにおいて報酬の種類を変えることによって,どの神経伝達...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2004年 - 2006年
1.本研究では情動・動機づけが意思決定、判断にどのような役割を果たすのかを明らかにするため、セルフ・コントロール課題をサルに訓練した。課題は「どれかが正解」というのではなく、早い反応にはわずかな報酬、遅い反応には大きな報酬が与えられる事態と、ある刺激を選べばすぐに小さな報酬、別の刺激を選べば一定時間後に大きな報酬が与えられる事態である。どちらの条件でもサルはセルフ・コントロール(大きな報酬を得るために、小さな報酬を得る反応を避ける)反応を学習したが、一方では動機づけの状態を反映した反応もし...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2004年 - 2004年
本年度は,動機づけ要因が前頭連合野の神経伝達物質の変化にどのように関わるのかを慢性実験で明らかにする試みを行うとともに,急性実験においてドーパミンとグルタミン酸の相互作用のメカニズムを解明する試みを行った。
「慢性実験」
(1)サルがワーキングメモリー課題を行っているときに、サルの好みでない報酬(J1)と好みの報酬(J2)を用いてマイクロダイアリシス実験を行ったところ、安静時と比べて前頭連合野のドーパミン濃度はJ1とJ2条件下ともに増加する傾向が見られ、J1よりJ2条件下でその増加はやや多...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2003年 - 2003年
大脳前頭連合野はワーキングメモリー課題の学習、遂行に重要な役割を果たしている。この課題の遂行にはいろいろな神経伝達物質が関わっている。我々の以前の研究(1997,2002)では、ワーキングメモリー課題と感覚誘導性課題をサルに行わせながら、前頭連合野における脳内物質(ドーパミンとグルタミン酸)の変化を調べた。その結果、ワーキングメモリー課題に関係してドーパミン濃度の増加が見られるがグルタミン酸濃度に変化は見られないこと、一方感覚誘導性課題に関係してグルタミン酸濃度が増加することを明らかにした...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2001年 - 2003年
1.本研究は,目的志向行動において認知情報と動機づけ情報がどのように関わるのか,またどのように統合されるのかを生理心理学的に解明しようとしたものである。
2.サルにおける学習事態において,認知的負荷と動機づけ変数をいろいろ変化させ,それが学習行動にどのような影響を与えるのか,またそれが脳,特に前頭連合野の活動レベルではどのように表現されるのかを調べた。結果は以下の通りである。
3.サル前頭連合野外側部には,手掛かり刺激として「無報酬」が予告された場合に,結果としては反応に対して何も得られな...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(C))
研究期間: 2000年 - 2000年
1、認知情報と情動・動機づけ情報の統合に果たす前頭連合野の役割を調べるため、前頭連合野の中で情動、動機づけにより重要な役割を果たしている「前頭眼窩野」のニューロン活動を詳しく調べた。サルには4試行を1つのブロックとして、異なった報酬が常に同じ順序で与えられるような課題を訓練した。
2、サル前頭眼窩野にはA)ブロック内の報酬の「順序」を「モニター」することに関係した活動を示すニューロン、B)その順序に基づいて、各試行ではどのような報酬がもらえるのかを「予測」することに関係した活動を示すニュー...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(A))
研究期間: 1999年 - 1999年
サルはこれからおいしい食べ物が貰える、という場合にはそれを「期待」することが知られている。また、エサが貰えることが期待できない場合には、「報酬がないことを予期する」という過程があることも明らかになっている。我々は「特定の報酬の期待」、あるいは「特定の報酬がないことの予期」に関係したニューロン活動がサル前頭連合野の背外側部と呼ばれる部位に存在することを明らかにしてきた。
我々は次に、報酬により関係が深いと考えられる前頭眼窩野において調べたところ、この脳部位にも背外側部で見られたものと類似した...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(A))
研究期間: 1998年 - 1998年
人でもなにか好ましいことが起こることを「期待」するように、サルもこれからおいしい食べ物が貰える、という場合にはそれを「期待」することが知られている。また、エサが貰えることが期待できない場合には、「報酬がないことを予期する」という過程があることも明らかになっている。ニュ-ロン活動のレベルでも、「特定の報酬の期待」、あるいは「特定の報酬がないことの予期」に関係した活動を示すニュ-ロンが前頭連合野の背外側部と呼ばれる部位に存在することが示されている。
前頭眼窩野は前頭連合野の腹側部に広がる領野で...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 1998年 - 2000年
1、動物(サル)の前頭連合野の脳活動を調べることにより、「期待」の「成立とその変容のメカニズム」を明らかにする試みを行っている。今年度は昨年度に引き続いて前頭連合野のニューロン活動のレベルで分析する研究の続行と、「期待」に関係して活性化する脳部位を調べるためのサルのPET実験を行った。ここでは「順序」に基づく期待の成立とその変容の過程を前頭眼窩野のニューロン活動のレベルで調べた研究成果を主に報告する。
2、サルには、4試行を1つのブロックとした遅延反応時間課題を訓練した。4試行からなる1つ...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1997年 - 1997年
人でもなにか好ましいことが起こることを「期待」するように、サルもこれからおいしい食べ物が貰える、という場合にはそれを「期待」することが知られている。ニュ-ロン活動のレベルでも、「特定の報酬の期待」に関係した活動を示すニュ-ロンが前頭連合野に存在することが示されている。
エサが貰えることが期待できない場合には、「報酬がないことを予期する」という過程があるのであろうか?ニュ-ロン活動の研究では、前頭連合野において確かにそうした過程のあることを示している。実験では手がかりとして「空の餌箱」または...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 1997年 - 1998年
前頭連合野は、「提示刺激の空間的側面と時間的順序に関する記憶の組織化」を行なっているとう仮説に従い、遅延記憶課題中にどのような神経回路が働いているのかを調べるため神経伝達物質放出量の変化と前頭葉内での部位差の有無に関して調べた。実験は日本サル3頭を用い、神経活動の特性を調べた後マイクロダイアリシス法による神経伝達物質の計測を行った。
前頭葉におけるド-パミンの放出量の変化を遅延交替反応タスク時(D-ALT)とコントロ-ルタスク時(CON)(それぞれ安静時に対する変化率を計測)について、背外...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 1997年 - 1997年
本研究の目的は、認知過程の基礎となるワ-キングメモリの脳内機構を、認知心理学、脳の神経科学および神経心理学のアプロ-チから総合的に研究することである。今回の企画調査はその総合的研究に向けて、それぞれの領域の研究者が相互に研究成果の発表、意見交換を行い問題点の確認を行うことを目的とした。
研究会議の計画:
本年度は「ワ-キングメモリの脳内機構」というテ-マで、公開シンポジウムを3回、非公開シンポジウムを3回開催した。
第1回 6月26日(於:京大会館)
第2回 9月19日(於:関西学院 日本...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1996年 - 1996年
強化と予測の脳メカニズムを明らかにするために、本年度は種々の学習課題の訓練を行なった。訓練したのは「遅延反応課題」と「遅延連合課題」である。「遅延反応」は手がかりの出た空間的位置を遅延期間中に保持することを要求する課題である。また「遅延連合課題」は古典的条件づけと単純なレバ-離し反応を結びつけたものであり、サルにはどのような刺激が出た後も一定の遅延期間をおいてレバ-離し反応をすることを要求し、その反応に対して、あらかじめ特定の刺激が出されていた時にのみ一定の報酬を与える。
サルには「遅延反...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 1996年 - 1997年
「期待」、「認知地図」という概念は、1930時代に新行動主義心理学者のTolmanが提唱したものであるが、近年の認知心理学の隆盛の中でこうした概念は再度注目を浴びている。本研究は、「期待」、「認知地図」という高次な心的機能との関連で前頭連合野のニュ-ロン活動を調べることにより、こうした概念の実態とその背景にあるメカニズムを明らかにしようと試みたものである。
「期待」に関しては、特に「報酬の期待」に焦点をあてた。具体的には学習課題において、正反応に対して動物に「報酬」を与える試行と与えない試...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1995年 - 1995年
「学習に伴う機能的再編成」という場合には、長期にわたる学習経験により脳内の機能地図が書き換えられるような現象を指して言う場合が多い。しかし本研究では課題が変更になる、などのような「状況の変化」に応じて速やか、かつダイナミックになされる現象を問題とする。こうした「機能的再編成」は「空間的遅延反応課題」のversionの違いによっても見出される。実験の手続きおよび結果は次のようにまとめられる。
(1)遅延反応課題で報酬が「餌報酬」か「液体報酬」かという違い、餌を直接見せる(直接法)か見せないか...
文部科学省: 科学研究費補助金(一般研究(C))
研究期間: 1994年 - 1995年
「作業記憶」は、ある活動に必要な情報を外界または内的な貯蔵機構(長期記憶)から取り込み、必要な期間それを能動的に保持するメカニズムとされる。複雑な課題解決においては、同時にいくつもの情報を並行して脳内に作業記憶として保持しておく必要がある。本研究では、複数の情報が保持され得るような課題状況でサルの前頭連合野からニュ-ロン活動を記録し、その保持の過程を調べた。得られた結果は次のようにまとめられる。
(1)サルに右か左の餌箱のどちらかランダムにりんごとかレ-ズンなどの餌、あるいはそれと結びつい...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1994年 - 1994年
本研究は異なった性質の2種類の課題を訓練したサルから前頭連合野のニュ-ロン活動を記録することにより、高次機能を支える神経回路の特質を調べようとしたものである。手続き及び結果は次のようである。
(1)サルにある餌、あるいはその餌と結びついた中性刺激を見せた後、遅延期間をおいてサルがパネル押し反応をすると、その餌を与えるという「連合課題」の訓練をする。次にサルに、右か左の餌箱のどちらかランダムにりんごとかレ-ズンなどの餌、あるいはそれと結びついた中性刺激を提示し、一定の遅延期間後にその刺激の提...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1993年 - 1993年
前頭連合野ニュ-ロンは、1つのものが同時にいくつもの機能的に異なった役割を持つ神経回路に組み込まれうる潜在的能力を持っている。本研究はサルに異なった性質の課題を訓練し、そのサルからニュ-ロン活動を記録することにより、前頭連合野の高次機能を支える神経回路がどのような特質を持っているのかを調べようとしたものである。手続き及び結果は次のようである。
(1)サルにある餌、あるいはその餌と結びついた中性刺激を見せた後、遅延期間においてサルがパネル押し反応をすると、その餌を与えるという「連合課題」の訓...
文部科学省: 科学研究費補助金(一般研究(C))
研究期間: 1993年 - 1993年
本研究ではいくつかの表象が同時に保持されうるような事態でサルを訓練し、前頭連合野のニュ-ロン活動を調べることにより、表象過程、特に同時に複数の表象を脳内に保持するメカニズムを明らかにしようとした。
(1)サルにある餌、あるいはその餌と結びついた中性刺激(又は空の餌箱あるいは餌と結び付かない中性刺激)を見せた後、遅延期間をおいてサルがパネル押し反応をすると、(餌のある場合には)その餌を与えるという「連合課題」の訓練をする。次にサルに右か左の餌箱のどちらかランダムにりんごとかレ-ズンなどの餌、...