2018年4月 - 2021年3月
p62の細胞質-核間移行に着目した新規パーキンソン病発症メカニズムの解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 特別研究員奨励費
- 課題番号
- 18J00467
- 体系的課題番号
- JP18J00467
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,030,000円
- (直接経費)
- 3,100,000円
- (間接経費)
- 930,000円
- 資金種別
- 競争的資金
パーキンソン病(Parkinson's disease: PD)は、ドパミン神経の選択的脱落によって引き起こされる神経変性疾患であるが、その詳細な原因はいまだ不明である。我々は、これまでに、PD関連化学物質MPP+をドパミン神経モデル細胞に「低濃度・長期間」曝露することで、典型的なPDの特徴を再現する新たなPDモデル細胞を作製した。また、本PDモデル細胞はリソソームを介したタンパク質分解機構であるオートファジーの機能低下を引き起こす(Miyara et al., J. Neurochem., 2016)とともに、オートファジーによってのみ選択的に除去されるタンパク質p62の核内蓄積を示すことを明らかにしてきた。近年、p62の多彩な生理機能が徐々に明らかになりつつあるが、それらの多くは細胞質において発揮されるものであり、核内における機能はほとんど解明されていない。そこで、本研究では、本PDモデル細胞におけるp62核内蓄積の全貌およびその病態生理学的意義の解明を目的とした。
本年度は、主に「p62の核内における機能解明」に取り組んだ。まず、Pankivらの報告(Pankiv et al., J. Biol. Chem., 2010)に従い、p62細胞質-核間移行関連変異体発現細胞系を構築した。また、pull-down assayおよび質量分析により核内における新規p62結合タンパク質を同定した。
本年度は、主に「p62の核内における機能解明」に取り組んだ。まず、Pankivらの報告(Pankiv et al., J. Biol. Chem., 2010)に従い、p62細胞質-核間移行関連変異体発現細胞系を構築した。また、pull-down assayおよび質量分析により核内における新規p62結合タンパク質を同定した。
- ID情報
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- 課題番号 : 18J00467
- 体系的課題番号 : JP18J00467