2022年3月
IELTSとTOEICを用いたCEFR対照表の検証
神田外語大学紀要
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プレプリント・著者最終稿
回数 : 163
- 巻
- 34
- 号
- 開始ページ
- 189
- 終了ページ
- 209
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 神田外語大学
本研究では、IELTS(アカデミック・モジュール)とTOEIC(L&R とS&W)を用いて「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(文部科学省、2018)のCEFR レベルの対応関係のずれ具合を検証した。被験者は84 名の大学生で、彼らに両方の試験を受けてもらい、両試験の得点のCEFR レベルの対応関係を調べた。両試験で等しいレベルになった者は49 名(約58%)であったが、IELTS のCEFR レベルを0.5 点分、下方に修正すると、その人数を67 名(約80%)まで増やすことができた。これは対照表上の両試験間の対応関係にずれがあることを意味する。他の試験の間の対応関係もずれている可能性があるので、ずれの検証を行わずに対照表を大学入試で用いるのは、公平性と公正性の観点から好ましくない。
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