2015年5月4日
音声通知型姿勢維持補助システムの日常利用を想定した長時間・繰り返し利用における性能評価
情報処理学会研究報告. UBI, [ユビキタスコンピューティングシステム]
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- 巻
- 2015
- 号
- 11
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 6
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人情報処理学会
日常生活において発生する肩こりや腰痛などの一因である不適切な姿勢を予防するために,我々はウェアラブル加速度センサを用いた音声通知型の姿勢維持補助システムを開発している.パイロットテストの結果から,システム利用時の姿勢維持時間の増加,音声通知による迅速な姿勢修正が認められ,また,作業集中度への影響がないことも確認された.しかし,それは 3 分という短時間のテストであり,日常利用のような長時間の利用においても同様の効果があるかどうかは不明であった.そこで本研究では,まず,被験者 5 名に 1 時間のタイピングタスクを課し,長時間利用における作業集中度への影響を評価した.続いて,被験者 4 名に 4 日間各 3 時間の日常作業タスクを課し,日常利用を想定した長時間・繰り返し利用における性能を評価した.結果,長時間の利用においても作業集中度が低下せず,姿勢維持時間の増加も認められ,また,長時間・繰り返し利用を行った実験期間内において,飽きや慣れの影響がないことが確認された.一方で,繰返し利用による習熟によるシステム非利用時の姿勢維持率向上も有意には認められなかった.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0919-6072
- CiNii Articles ID : 110009895734
- CiNii Books ID : AA11838947