共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年10月 - 2026年3月

東南アジア沿岸域の生物多様性評価:ベースライン復元による現況・将来予測の高精度化

日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

課題番号
20KK0246
体系的課題番号
JP20KK0246
配分額
(総額)
18,980,000円
(直接経費)
14,600,000円
(間接経費)
4,380,000円

本課題は生物多様性情報欠損海域である東南アジア沿岸海域を対象に、経済開発進展前(1970-2000)、現在(2010-2025)、将来(2040-2100)を通じた生物多様性の変化に関する広域かつ高解像度の復元・評価・予測を行うことを目的とする。特に、沿岸海域の中で多様な生態系サービスを提供しているマングローブ・海草藻場を対象とする。
2021年度は、前年度に引き続きコロナ禍のため、予定していたタイでの全体会議、およびタイ・マレーシアでの現地調査が実施できなかったため、オンラインでの打ち合わせを継続して研究計画を練り直すとともに、文献やリモートセンシングデータなど現地に行かずに入手できる生物多様性情報を用いた解析を先行して進めた。
東南アジアの熱帯性海草藻場については、今回の課題の対象国およびその周辺の国を含めた分布情報の集積を行い、それらをデータベース化してまとめるとともに、その解析を行い、海草藻場の分布、時間的変動および保全状態に関する状況を明らかにした(Sudo et al. 2021)。一方、マングローブと海草藻場の生物多様性が生態系機能を通じて地域住民に与える生態系サービスについてはフィリピンのブスアンガ島をモデル地域とした解析を行い、その脆弱性を評価した(Quiros et al. 2021)。後者についてはインドネシアその他についても解析を進めている。
過去の生物多様性評価については、マングローブと海草藻場の過去の分布変化を解析できる航空写真が入手できる海域を選定し、その海域の航空写真の入手のための手続きを進めた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20KK0246
ID情報
  • 課題番号 : 20KK0246
  • 体系的課題番号 : JP20KK0246