論文

査読有り 最終著者
2019年12月

Sexual function in Japanese female sex workers: an assessment using questionnaire scores

日本性機能学会雑誌
  • Yasuharu Nagai, Nobutaka Shimizu, Mitsuhisa Nishimoto, Hirotsugu Uemura, Shingo Toyoda, Tadashi Hanai, Shigeya Uejima, Chisaki Ozawa, Shugo Obata

34
3
開始ページ
215
終了ページ
223
記述言語
英語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本性機能学会

目的:この研究の目的はthe Sexual Function Questionnaire(SFQ-J)とFemale Sexual Function Index(FSFI-J)を使用して、女性セックスワーカーのプライベート及び勤務中の性機能を評価することである。対象と方法:日本の女性セックスワーカーの性機能は調査されていない。我々はSFQ-JとFSFI-Jを用いて女性のセックスワーカーの性機能を評価することを目的とした。質問票は55人の女性セックスワーカーに実施された。質問票には、年齢、身長、体重、既往歴、性感染症の病歴、手術歴、性産業従事期間、国際前立腺症状スコア(IPSS)、および過活動膀胱症状スコア(OABSS)が含まれた。SFQ-J、FSFI-Jについては「プライベート」、「勤務中」での回答を比較した。主要評価項目はSFQ-JとFSFI-Jのスコア比較とした。結果:55例全ての女性セックスワーカーから回答を得た。平均年齢は31.1歳±6.94歳であった。平均性産業従事期間は75.4±63ヵ月であった。勤務中のFSFI-Jスコアはプライベートのスコアと比較し、全てのドメインと合計スコアで有意に低下していた。性産業従事期間ではなく、パートナーがいないことが、単変量及び多変量解析におけるプライベートFSFI-Jスコアの低下と有意に関連していた(オッズ比23.833;P<0.001;95%信頼区間5.175-109.769)。パートナーがいないことは、日本の女性セックスワーカーにおける性機能障害と有意に関連していた。結論:セックスワークは日本においてセックスワーカーの性機能障害の原因ではないかもしれない。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1345-8361
  • 医中誌Web ID : 2020182298

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