Research Projects

Nov, 2015 - Oct, 2017

日本とイタリアにおける芸術交流―14世紀フランシスコ修道会の布教活動を中心に

日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

Authorship
Principal investigator
Grant type
Competitive

アジアへの宣教に従事した初期のフランシスコ会士たちの活動が、14世紀のイタリア美術において、いかなる時に、いかなる場所で、またいかなる様態で描き出されたかを包括的に研究することを目的とする。その際、フランシスコ会のアジア宣教において、インドのタナ(ボンベイ近郊)における殉教者の果たした役割はもっとも大きく、これに関する図像の分析を中心的なテーマとする。なお、比較対照すべき例として、アジア、日本への宣教のもう一つの重要な時期である16~17世紀の美術についても検討し、長崎の二十六殉教聖人の図像が、フランシスコ会のプロパガンダにおいて果たした役割について主に考察する。