2020年9月26日
レヴィナスと経験論
レヴィナス協会
- 記述言語
- 会議種別
- シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
本提題は、レヴィナスの語る、他なるものの「経験」を、フッサールの経験論反駁と両立しうる「形而上学的経験」として提示することを試みるものである。この目的のため、本提題は、後期シェリングの形而上学的経験論が、いかなる意味において、カントの経験論反駁と両立するものであるかを示した上で、これと同型の議論を、レヴィナスの「可傷性」概念が可能にすることを明らかにする。かくして、レヴィナスによる、反省の反省されるものに対する遅れについての言説を、経験論へと遡行することなく解釈する道が開かれる。