論文

2018年7月

認知症高齢者の行動・心理症状(BPSD)を軽減するグループホーム熟練介護福祉士のケアの根拠

日本ヒューマンヘルスケア学会誌
  • 松橋 朋子
  • ,
  • 鈴木 聖子

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2
開始ページ
35
終了ページ
45
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本ヒューマンヘルスケア学会

目的:本研究は、BPSDを軽減する熟練介護福祉士のケアの根拠を明らかにすることを目的とした。方法:熟練介護福祉士のケア場面について非参与観察を行い、観察結果を踏まえてBPSDを軽減するケアに至った内容及びその判断の根拠について半構造化面接を行った。結果:分析の結果、【生活の継続性を重視する】【納得を得る】【得意なことに働きかける】【共感の姿勢をとる】【楽しい気持ちを継続できるようにかかわる】【不安の軽減を確認する】等の21のカテゴリが抽出された。結論:熟練介護福祉士は【生活の継続性を重視する】ケアの目標に向け、【納得を得る】【得意なことに働きかける】対応をし、そのために【共感の姿勢をとる】ことを意識していた。入居者とのかかわりや得意分野を引き出す際には【楽しい気持ちを継続できるようにかかわる】ことを重視していた。ケアの実践にあたっては【不安の軽減を確認する】を根底に捉え支援していることが示唆された。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 2432-311X
  • 医中誌Web ID : 2019228188

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