講演・口頭発表等

過酷事故模擬環境における高温型MIケーブル用シース材の腐食特性

日本原子力学会2016年春の年会
  • 中野 寛子
  • ,
  • 柴田 裕司
  • ,
  • 武内 伴照
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  • 松井 義典
  • ,
  • 土谷 邦彦

開催年月日
2016年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
仙台
国・地域
日本

過酷事故時でも炉内の計測データを伝送可能な金属被覆無機絶縁ケーブル(MIケーブル)を開発している。本研究では、過酷事故時の環境を模擬したMIケーブル用シース材の耐食性を調べるため、選定したオーステナイト系ステンレス鋼SUS316及びニッケル基合金NCF600について、過酷事故環境を模擬した大気雰囲気(O$_{2}$雰囲気)、大気と水蒸気雰囲気(O$_{2}$/H$_{2}$O雰囲気)もしくは大気とヨウ素雰囲気(O$_{2}$/I$_{2}$雰囲気)中における耐食性を調べた。その結果、1000$^{\circ}$C$\times$2hの条件では、NCF600よりSUS316の方が腐食速度は大きいこと、また、H$_{2}$Oの添加によりO$_{2}$雰囲気より腐食速度が大きいことがわかった。一方、O$_{2}$/I$_{2}$雰囲気では、NCF600よりもSUS316の方が腐食速度が大きく、I$_{2}$の影響によって腐食が促進されることを確認した。したがって、NCF600の方が想定される環境における耐食性が高いことが示唆された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5054894