MISC

2017年1月

先進プルトニウムモニタリング技術の適用性調査研究;研究計画とシミュレーションモデル作成の概要

EUR-28795-EN (Internet)
  • 関根 恵
  • 松木 拓也
  • 鈴木 敏
  • 谷川 聖史
  • 安田 猛
  • 山中 淳至
  • 蔦木 浩一
  • 中村 仁宣
  • 富川 裕文
  • LaFleur A. M.*
  • Browne M. C.*
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開始ページ
788
終了ページ
796
記述言語
英語
掲載種別

国際原子力機関(IAEA)は、再処理施設の保障措置をより効果的・効率的に実施するための手法として、核物質の動きを監視するため、リアルタイム測定技術開発の必要性を長期課題として掲げている。この課題を解決するため、日本原子力研究開発機構(JAEA)では、核分裂性物質(FP)を含まない精製後のPuを含む溶液中のPu量を監視するシステム(中性子同時計数法)を設計・開発している。再処理施設にはFP及びPuを含む溶液も存在することから、FP存在下においてもPu量の測定が可能な検出器の技術開発を日米共同研究として、2015年から3年間の計画で東海再処理施設の高放射性廃液貯蔵場(HALW)にて実施している。まず、第一段階として、検出器開発のための放射線輸送計算コード(MCNP)計算モデルの作成に必要となる、高レベル放射性廃液(HALW)貯槽の設計情報の調査及び、実際の廃液を採取し、Pu濃度、密度、同位体組成比、核種等の特定を行った。また、Ge半導体により分析したスペクトルデータから各ピークを抽出し、高射性溶液から放出される$\gamma$線源ファイルを、PHITSを用いて作成した。これらの結果は、検出器選定、その遮蔽及び検出器の設置場所を選定するために実施するMCNPの基礎データとして利用する予定である。さらに、検出器の設置場所の検討として、廃液貯槽があるセル外壁において利用可能な放射線を調査するため、$\gamma$線及び中性子検出器による連続測定を実施し、シミュレーションと比較した。$\gamma$線測定についてFP由来の$\gamma$線の影響を受けないとされる3MeV以上の高エネルギー領域も測定した結果、セル外における廃液貯槽由来の放射線測定は難しいことが分かった。本発表においては、研究計画、HALWの組成調査結果及び高放射性溶液の線源ファイルの作成、セル外壁における放射線測定結果について報告する。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5058985

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