2018年10月 - 2021年3月
観測ロケット実験CIBER-2による赤外線背景放射観測で探る隠された星形成史
日本学術振興会 科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
我々はNASAの観測ロケット用いた国際共同実験CIBERにより、既存の銀河進化モデルから推測される全ての銀河からの光の足しあわせでは説明できない銀河系外背景光(EBL, Extragalactic Background Light)の超過を検出した。この観測結果は、この宇宙にはまだ我々の知らない未知の隠された光源の存在を示唆しているため、宇宙の星形成史を理解するために更なる詳細観測が必要である。そこで本研究では、今までのCIBERの技術的蓄積と国際協力をさらに発展させたロケット実験CIBER-2を進め、宇宙の隠された星形成史をEBL観測により探る。
本年度は、CIBER-2で使用するロケット搭載宇宙望遠鏡を完成させ、アメリカ合衆国・カリフォルニア工科大学(カルテク)に輸送した。また、津村・佐野ら、本研究の若手研究者がカルテクに交互に長期滞在して実験に参加した。それにより、カルテクで光学系を検出器などと組み合わせ、装置全体を実際に望遠鏡を打ち上げ条件と同じ温度にまで冷却した上で、光を望遠鏡に入れての光学試験を実施し、望遠鏡の光学性能の評価を進める環境を整えることができた。これにより、2019年夏の打ち上げの実現が視野に入るようになった。
本年度は、CIBER-2で使用するロケット搭載宇宙望遠鏡を完成させ、アメリカ合衆国・カリフォルニア工科大学(カルテク)に輸送した。また、津村・佐野ら、本研究の若手研究者がカルテクに交互に長期滞在して実験に参加した。それにより、カルテクで光学系を検出器などと組み合わせ、装置全体を実際に望遠鏡を打ち上げ条件と同じ温度にまで冷却した上で、光を望遠鏡に入れての光学試験を実施し、望遠鏡の光学性能の評価を進める環境を整えることができた。これにより、2019年夏の打ち上げの実現が視野に入るようになった。
- ID情報
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- 課題番号 : 18KK0089
- 体系的課題番号 : JP18KK0089
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
The Astrophysical Journal 926(1) 6 2022年2月8日 査読有り
メディア報道
1-
関西学院大学、九州工業大学、東京都市大学 2021年6月8日 その他