2018年
糸魚川―静岡構造線活断層帯神城断層中北部における断層活動
日本地理学会発表要旨集
- ,
- 巻
- 2018
- 号
- 93
- 開始ページ
- 305
- 終了ページ
- 305
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14866/ajg.2018s.0_000305
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本地理学会
神城断層は糸魚川-静岡構造線活断層帯の最北部を構成する活断層であり,地表で確認できる長さは小谷村南部から大町市北部の木崎湖南までの約27kmに及ぶ.東側の丘陵を隆起させる東傾斜の逆断層とされ,上下方向の平均変位速度は2.5m/kyを超える数値も報告されている(松多ほか,2006).神城断層では2014年にM6.7の長野県北部の地震が発生し,白馬村北城~神城の約9 kmに渡って断続的に地表地震断層が出現し,その上下変位量は最大で約1mに達した(廣内ほか,2015など).地表地震断層の北限は,白馬村北城の城山付近であった.発表者らは2014年に出現した地震断層やその延長部において,神城断層の過去の活動履歴を調査し,累積変位を示す完新世の変動地形の情報と合わせて,神城断層が過去にどのような地震を引き起こしてきたのか明らかにすることを目的とした調査を実施している.その中で2014年地震のような規模の地震がいわゆる固有地震とどのような関係にあるのか,また今回活動しなかった区間を含めた活動時期や地震規模を議論することをめざしている.本年度は白馬村北城の白馬駅東方地点において,トレンチ掘削調査を実施した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14866/ajg.2018s.0_000305
- ISSN : 1345-8329
- J-Global ID : 201802288624136319
- CiNii Articles ID : 130007412007