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2017年8月1日

小児の皮膚レーザー照射術における術中使用鎮痛薬の後ろ向き調査

日本小児麻酔学会誌
  • 丸田豊明
  • ,
  • 興梠聡志
  • ,
  • 黒木俊介
  • ,
  • 長嶺佳弘
  • ,
  • 児玉芳史
  • ,
  • 門田瑶子
  • ,
  • 恒吉勇男

23
1
開始ページ
169‐173
終了ページ
173
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本小児麻酔学会

小児では母斑や血管腫に対する皮膚レーザー照射術が全身麻酔下に行われることが多く、術後鎮痛のために術中にさまざまな鎮痛薬が用いられる。当施設でのアセトアミノフェン静注薬導入以前における術中鎮痛薬使用の有無と使用した鎮痛薬の種類や術後の鎮痛薬使用の有無などを後ろ向きに調査した。2013年1月から2014年6月迄に入院治療として全身麻酔下にレーザー照射術を施行された1〜19歳の小児。未成年の患者77症例が対象となった。年齢層は2〜3歳が最も多く、5歳迄が全体の約80%を占めた。術中鎮痛薬はペンタゾシン単独・併用が45%で最も多く、次いでアセトアミノフェン座薬、フルルビプロフェンの単独・併用がそれぞれ33%、31%と多かった。鎮痛薬未使用は12%であった。術後に鎮痛薬を使用したのは、5症例と少なかった。術中鎮痛薬はペンタゾシンが好まれる傾向があったが、ほとんどの症例がセボフルラン麻酔であり、覚醒時興奮を予防・治療するために使用されたと考えられた。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201702242807044050
URL
http://jglobal.jst.go.jp/public/201702242807044050
ID情報
  • ISSN : 1341-5603
  • 医中誌Web ID : RA18230159
  • J-Global ID : 201702242807044050

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