2015年4月 - 2018年3月
グリオーマ治療後脳放射線壊死における M2 マクロファージの病的意義の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
脳放射線壊死組織内に集積する M2 マクロファージでは B7-H3 および B7-H5 といった免疫抑制性分子が発現亢進していることが判明した。同様にグリオーマ放射線脳壊死マウスモデルにおいても同分子の発現亢進がみられ、これらの分子が放射線脳壊死の周囲浮腫に関与していることが明らかとなった。次世代シークエンサーを用いたマウス腸内細菌叢解析の結果、クロストリジア目が脳放射線壊死に関連する免疫応答の強度と相関していた。また M2 除去実験によりマウス生存日数の著明な延長がみられた。以上より、脳放射線壊死の悪化には組織中に浸潤する M2 マクロファージおよび腸内細菌が関与していることが示唆された。
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- 課題番号 : 15K10348
- 体系的課題番号 : JP15K10348