共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2018年3月

グリオーマ治療後脳放射線壊死における M2 マクロファージの病的意義の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
15K10348
体系的課題番号
JP15K10348
配分額
(総額)
4,810,000円
(直接経費)
3,700,000円
(間接経費)
1,110,000円

脳放射線壊死組織内に集積する M2 マクロファージでは B7-H3 および B7-H5 といった免疫抑制性分子が発現亢進していることが判明した。同様にグリオーマ放射線脳壊死マウスモデルにおいても同分子の発現亢進がみられ、これらの分子が放射線脳壊死の周囲浮腫に関与していることが明らかとなった。次世代シークエンサーを用いたマウス腸内細菌叢解析の結果、クロストリジア目が脳放射線壊死に関連する免疫応答の強度と相関していた。また M2 除去実験によりマウス生存日数の著明な延長がみられた。以上より、脳放射線壊死の悪化には組織中に浸潤する M2 マクロファージおよび腸内細菌が関与していることが示唆された。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-15K10348/15K10348seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15K10348
ID情報
  • 課題番号 : 15K10348
  • 体系的課題番号 : JP15K10348